「紅の砂漠」の開発元がAIアートの使用について謝罪

2026年3月20日にリリースされたオープンワールド・アクションアドベンチャーゲームの「紅の砂漠」において、ゲーム内で展示されている絵画がAI生成のものではないかという指摘がRedditで話題になりました。開発元のPearl Abyssは生成AIの使用を認め、「後に差し替える制作初期段階のものが意図せず残っていた」と説明して謝罪しています。
We would like to address questions regarding the use of AI in Crimson Desert.
— Crimson Desert (@CrimsonDesert_) 2026年3月22日
During development, some 2D visual props were created as part of early-stage iteration using experimental AI generative tools. These assets helped us rapidly explore tone and atmosphere in the earlier…
Crimson Desert Dev Insists AI-Generated Images Shouldn't Have Made It Into the Final Release, Will Update Assets via Patches
https://www.ign.com/articles/we-should-have-clearly-disclosed-our-use-of-ai-crimson-desert-dev-launches-comprehensive-audit-of-all-in-game-assets-after-ai-generated-art-was-unintentionally-included-in-final-release
「紅の砂漠」は2026年3月20日の発売から1日で200万本を売り上げており、Steamでは約25万人の同時接続プレイヤーを記録しました。一方で操作性の複雑さや動作の重さなど不満の声も挙がっており、開発元のPearl Abyssは販売本数を伝える発表の中で「プレイヤーからのフィードバックを認識しており、迅速に改善に取り組む」と述べています。
そんな「紅の砂漠」内で見ることができる美術作品や看板がAIによって生成されたものではないかという疑惑が複数のユーザーから指摘されました。
以下の投稿は、最初の街の南西部にある「オークンシールド邸」で展示されている絵画について、「数年前のAIアートみたいで変な感じがする」と指摘しています。絵画を良く見ると、馬の体が全体的におかしかったり、馬と人間が融合しているような部分があったりと、奇妙な絵画になっています。

また以下の投稿でも、ゲーム内の絵画がおかしなものであると指摘しています。画像をよく見ると、人物の立ち位置と剣を交差させている角度に違和感があります。

そのほか以下の投稿では、道に設置されている看板に描かれているイラストについて、輪郭線や背景の色が一部途切れていたり、頭がい骨の造形がおかしかったりすることで、「AIが生成したものではないか」と指摘されています。

ゲーム系メディアのIGNによると、AI生成アートの使用が疑われた時点では、Steamの「紅の砂漠」ストア上に生成AIの使用を示す内容は含まれていなかったとのこと。SteamではAI開示ガイドラインで「マーケティングやコンセプトアセットから、プレイヤーがインタラクトするゲーム内のコンテンツに至るまで、AIがコンテンツ生成に使用されている場合にプレイヤーに通知すること」と定められており、ゲーム内の画像や音声にAI生成のものが含まれているのに開示していない場合は規約違反となります。
指摘を受け「紅の砂漠」の開発チームは2026年3月20日に「AIの使用に関するご質問にお答えいたします。開発初期段階において、実験的なAI生成ツールを用いて、一部の2Dプロップアセットが作成されました。これらのアセットは、制作初期段階におけるトーンや雰囲気の迅速な検討に役立ちました。しかしながら、弊社の意図は常に、アートチームと開発チームによる最終作業とレビューを経て、これらのアセットを弊社の品質基準とクリエイティブディレクションに合致した作品に置き換えることでした。コミュニティからの報告を受け、これらのアセットの一部が意図せず最終リリースに含まれていたことが判明しました」と生成AIの使用を認めた上で、リリース前に差し替える予定のものが残ってしまっていたと説明しました。
開発チームは「AIの使用について明確に開示すべきであったことも認識しております。これらのツールは主に制作初期段階で使用され、リリース前にアセットが置き換えられることを前提としていましたが、透明性の欠如が許されるものではないことを認識しております。これらの見落としについて深くお詫び申し上げます」と謝罪を述べ、ゲーム内のアセットについて「包括的な監査」を行い、AI生成のものが残っている場合は置き換えを進めていると語りました。
記事作成時点では、Steamの「紅の砂漠」ストアページでは「AI生成コンテンツの開示」として「生成型AI技術は、一部の2D小道具アセットの作成において補助的な役割を果たしています。これらのアセットは、当社の制作パイプラインを通じてアートチームと開発チームによって置き換えられ、当社の品質基準とクリエイティブディレクションを満たすことが保証されます」と記載されています。

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in AI, ゲーム, Posted by log1e_dh
You can read the machine translated English article The developers of 'Crimson Desert' have ….







