MicrosoftのCEOがAIで「何か役に立つこと」をしなければAIに電力を消費する「社会的許可」を失うと警告

世界経済フォーラムに登壇したMicrosoftのサティア・ナデラCEOが、AIの実質的な価値が評価されておらず、有用な何かに活用されない限り公衆の支持を失うと警告しました。
Conversation with Satya Nadella, CEO of Microsoft | World Economic Forum Annual Meeting 2026 - YouTube

Microsoft CEO warns that we must 'do something useful' with AI or they'll lose 'social permission' to burn electricity on it | PC Gamer
https://www.pcgamer.com/software/ai/microsoft-ceo-warns-that-we-must-do-something-useful-with-ai-or-theyll-lose-social-permission-to-burn-electricity-on-it/
AIは科学・テクノロジー・文化といったさまざまな面で社会に貢献しており、遺伝子変異の影響を分析したりアルツハイマー病の原因解明を手助けしたりなど複数の実績がありますが、大衆にはスパムやAIスロップの生成に使われる点が悪目立ちし、生産性が評価できない行為に電力等のリソースを消費するのはいかがなものかという声も出ています。
2026年1月に開催された世界経済フォーラムに登壇したナデラCEOは上記の批判に触れ、「AIが人々やコミュニティ、国家、産業の成果を変える有用な何かに活用されない限り、公衆の支持を失います」と警告。「エネルギーのような希少な資源を、こうしたトークン生成に充てる社会的許容さえも、すぐに失うことになるでしょう。なぜなら、こうしたトークンが大小あらゆる分野における健康状態、教育成果、公共部門の効率性、民間部門の競争力を向上させていないからです。そうではありませんか?」と述べました。

ナデラCEOは、こうした競争力を向上させ、社会的許容を維持することこそが自分にとっての究極の目標だとも付け加えています。いわく、雇用主と求職者がAIを実際に使い始めることが重要で、全ての企業がまずAIを活用することから始める必要があるという認識を表明。かつて企業が求職者にExcelのスキルを求めたように、AIスキルの習得を求める必要があると論じました。
こうして、人々が「このAIスキルを身につければ現実における製品・サービスの提供能力が向上する」と認識するようになる社会こそ、供給と需要のサイクルが増幅してAIが世界に普及するために求められるものだとのことです。

AIの普及が進むメリットとして、ナデラCEOは医療の進歩を挙げています。AIが診療記録の文字起こしや電子カルテへの入力、薬剤の適正請求などを行えば、人間の医師と患者が対話する時間が長くなり、患者も含めた医療業界全体が恩恵を受けられるようになる、といった具合です。
ナデラCEOはまた、AIを「認知の増幅器」と捉えており、これまで学習機会のなかった人々でも「無限の知識」に触れることが可能になったとし、「こうした機会を創出できるかどうかが私たちの手にかかっているのです」と述べました。
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