ハードウェア

Touch IDだけをMagic Keyboardから取り外して便利に使う改造


Touch IDは指紋による生体認証で、macOSでのログイン、パスワードマネージャーのロック解除、Apple Payなどに使われます。Macの場合はApple純正のMagic KeyboardにTouch ID用センサーが内蔵されていますが、サードパーティー製のキーボードを使っているとTouch IDが利用できなくなります。そこで、Magic KeyboardからTouch IDのセンサーだけを取り外して、スタンドアロン型のTouch ID専用端末を作成する改造が存在しています。

Why doesn't Apple make a standalone Touch ID? | Jeff Geerling
https://www.jeffgeerling.com/blog/2025/why-doesnt-apple-make-standalone-touch-id

Standalone Touch ID (Part 1) - Hey, it's Jason!
https://grepjason.sh/2022/standalone-touch-id-part-1

Appleは修理しにくい設計をすることで知られており、Magic Keyboardも例外ではありません。まず背面カバーを外す必要がありますが、何層もの接着剤が使用されているため、熱を加えて剥がす必要があります。ヒートガンや専用器具、あるいは暖房器具などに立てかけるといった方法が考えられますが、プラスチックの融解には注意が必要です。


Touch IDセンサーを独立させるのに必要なパーツは「ロジックボード」「Touch IDセンサー」「Lightningコネクタ」の3つ。センサーやLightningコネクタとロジックボードはリボンケーブルで接続されているのですが、このリボンケーブルは切れやすい上に接着剤で固定されているため、取り外しに極度の注意が必要です。また、内部ではバッテリーも接着されています。


すべてを取り外し、Lightningコネクタを接続するとこんな感じ。


そして、取り外したパーツを3Dプリンターで出力したケースに収めます。


ケースにはレゴパーツを使う方法もあります。


実際に改造を行ったエンジニアのジェイソン・バーク氏は「スタンドアロン型のTouch IDセンサーを約1週間使っていますが、本当に素晴らしいです。Touch IDを使うために余計なキーボードを置かなくなったので、とても快適です」と述べています。

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in ハードウェア, Posted by log1i_yk

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