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ChatGPTに広告導入の兆候あり、内部テストの痕跡見つかる


ChatGPTのAndroid向けアプリのベータ版のコードから、OpenAIがChatGPTで広告を表示する内部テストを行っている痕跡が発見されました。ChatGPTにおけるウェブ検索結果に広告が挿入される可能性が指摘されています。

Leak confirms OpenAI is preparing ads on ChatGPT for public roll out
https://www.bleepingcomputer.com/news/artificial-intelligence/leak-confirms-openai-is-preparing-ads-on-chatgpt-for-public-roll-out/

エンジニアであるティボール・ブラホ氏によれば、ChatGPTのAndroid向けアプリのバージョン1.2025.329 ベータ版で、「bazaar content」「search ad」「search ads carousel」のように広告に関連する文字列が見つかったとのこと。


記事作成時点で広告がどのように導入されるかは不明ですが、コンピューターセキュリティ関連のニュースサイトであるBleeping Computerは「ユーザーが本当に購入したい商品を宣伝するパーソナライズ広告を作成したり、Googleの検索広告のように、検索結果に広告を忍び込ませたりする可能性があります」と述べています。


OpenAIの最高財務責任者であるサラ・フライア氏は2024年12月に、新しい収益獲得の手段として、広告の導入を検討していることを語っていました。ただし、この段階では「いつ、どこで導入するかは熟慮する予定」と述べており、具体的な時期や方法については明らかにされていませんでした。

OpenAIの財務責任者が広告モデルの導入を検討中と語る - GIGAZINE


OpenAIのサム・アルトマンCEOは、2024年10月に行われたハーバード大学の講演で、広告による収益戦略を取るかどうかを質問され、「広告による収益化は私たちにとって最後の手段です。OpenAIが広告を全く考慮しないといっているわけではありませんが、私は広告全般が好きではありませんし、広告+AIというのは私にとって特に不安を感じるものです」と語っていました。

A fireside chat with Sam Altman OpenAI CEO at Harvard University - YouTube


しかし、2025年10月に公開されたテクノロジー系メディアのStratecheryによるインタビューで、アルトマンCEOはOpenAIのビジネス展開における広告の可能性について「ユーザーにとって実質的な利益となり、かつユーザーとの関係にとってプラスになるような、優れた広告プロダクトを作ることができると信じています」とコメント。ただし、「それが具体的にどのようなものかはまだ分かりません。『これが我々の広告モデルだ』と提示できる段階にはまだありません」とも述べています。

2025年10月時点で、ChatGPTのデイリーアクティブユーザー数は約7200万人といわれています。Bleeping Computerは「ChatGPTには、広告を成功させるために必要なものがすべて揃っています」と述べ、ChatGPTへの広告導入はウェブ経済を再定義する可能性があると指摘しました。

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in AI,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1i_yk

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