「クリエイターとファンをSNSがつないで支援する構造」が破綻しつつあることがPatreonのレポート「State Of Create」で明らかに

コンテンツクリエイターのファンディングプラットフォーム「Patreon」が、1000人以上のクリエイターと2000人以上のファンを対象に実施した調査のレポート「State Of Create」を発表しました。Patreonのレポートを受けて、アナリストのジュリア・アレキサンダー氏は「クリエイターエコノミーが根本的な変化の時期を迎えている」という見方を示しています。
State Of Create
https://www.stateofcreate.co/

Everything that Built the Creator Economy is Trying to Kill It
https://postingnexus.substack.com/p/everything-that-built-the-creator
Patreonのレポートでは、TikTokのユーザーが費やす時間の57%はフォローしていないクリエイターのコンテンツを見ることに使われており、Instagramでのフォローフィードの使用率は24%にとどまることが報告されています。これは、ユーザーの多くはプラットフォーム側からおすすめされたコンテンツを主に見ていることを意味します。
InstagramやTikTok、YouTube、Xなどではフィードへのコンテンツ表示に独自のアルゴリズムを使用しています。これらのアルゴリズムはユーザーのフィードに表示するコンテンツを決定し、閲覧時間や共有数、「いいね」の数といったエンゲージメントを最大化するように設計されています。
しかし、クリエイターの78%は「ソーシャルメディアのアルゴリズムは自身の創作活動に影響を与えている」と回答。さらに、56%のクリエイターはアルゴリズムが情熱や興味を追求する妨げになっていると答えました。

InstagramやXなどのプラットフォームはユーザーの関心を引き続けるために、アルゴリズムを用いてユーザーに最適化したページを重視し、本来ソーシャルメディアのコアとなるフォロー機能を軽視する傾向にあります。その結果、コンテンツは増加の一途をたどり、クリエイターがフォロワーと直接つながることが難しくなっているとアレキサンダー氏は論じています。
アレキサンダー氏は、多くのクリエイターが大きなプラットフォームを通じてファンを集めてきたものの、真の持続可能性は「個々のクリエイターが直接的なファン関係を構築すること」にあると述べています。つまり、クリエイターは大規模なフォロワー数よりも、熱心なコアファンとの直接的な関係構築にシフトしているというのが、アレキサンダー氏の主張です。

その上でアレキサンダー氏は、クリエイターが多様な収入源を模索してプラットフォーム依存から脱却する必要性を強調しつつも、その過程で直面する困難さ、特に「ユーザーを留めようとするプラットフォームの設計」と「外部サイトへ移動させたいクリエイターの意図」の間にある構造的対立を指摘しました。
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in ネットサービス, Posted by log1i_yk
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