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YouTubeストーリーの廃止が決定


YouTubeが2023年6月26日にYouTubeストーリーを廃止すると発表しました。YouTubeはストーリーの代替機能として、コミュニティ投稿とYouTubeショートの2つを挙げています。

YouTube Stories are Going Away on 6/26/2023 - YouTube コミュニティ
https://support.google.com/youtube/thread/217640760


YouTube is killing Stories - The Verge
https://www.theverge.com/2023/5/25/23736246/youtube-ending-stories-shorts-community-posts

YouTube Stories, Google’s clone of Snapchat, is dying on June 26 | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2023/05/youtube-is-killing-off-youtube-stories-its-snapchat-clone/

YouTubeストーリーは2017年に「Reels」という名前で実装された機能で、チャンネル登録者数が1万人を超えるアカウントのみ利用できる機能でした。InstagramのReels同様に、YouTubeストーリーは一定時間が経過すると見れなくなってしまう動画で、クリエイターは同機能を使って最新情報を共有したり、動画作成の舞台裏を公開したりすることが可能です。しかし、実際にはYouTubeではストーリーはあまり普及しておらず、ストーリーを投稿しているクリエイターも「ほとんどいない」とThe Vergeは指摘しています。実際、YouTube自体もあまり積極的にストーリーを宣伝しているわけではありませんでした。


そんな中、2023年5月26日にYouTubeのコミュニティマネージャーが「コミュニティ投稿、ショート動画、長編動画、ライブ配信といった主要機能の開発を優先するために、YouTubeストーリーを廃止する」と発表しました。

これにより2023年6月26日以降、新しいYouTubeストーリーを投稿するオプションは利用できなくなります。なお、廃止以降はストーリーが共有されてから7日後に期限切れとなり、視聴が不可能となる予定です。

なお、YouTubeは「ストーリーは廃止されますが、コミュニティ投稿とYouTubeショートの両方が貴重な視聴者とのつながりや会話を提供するための優れた代替手段となることがわかりました」と説明し、コミュニティ投稿とYouTubeショートがストーリーの代替機能になるとしています。


YouTubeのコミュニティ投稿機能は簡単な更新情報を共有したり、会話を開始したり、視聴者にYouTubeコンテンツを宣伝したりするのに最適な機能です。YouTubeは「コミュニティ投稿とストーリーの両方を使用するクリエイターにとって、コミュニティ投稿はストーリーの何倍ものコメントやいいねを獲得できるエンゲージメント率の高い機能になっています」と指摘。

また、短い動画コンテンツを作成したい場合、あるいは新しい視聴者にリーチしたい場合は、YouTubeショートが最適であると主張。実際、YouTubeショートとストーリーの両方を使用するクリエイターの間では、平均してショートの方がストーリーの何倍もチャンネル登録者獲得につながっているとYouTubeは説明しています。


ストーリーの廃止について、The Vergeは「YouTubeは短編動画の人気をTikTokの競合機能であるYouTubeショートに集中させることに取り組んでおり、従来の長編動画クリエイターにも短編動画の制作を開始するよう説得しようとしています。YouTubeは2023年2月に、アップデートした収益化計画に基づきショート動画から広告収益の分配をスタートしています」と述べ、かなり似た機能となっているYouTubeショートへの注力がストーリー廃止の一因ではないかと推測しています。

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なお、ストーリーのような「期限付きで閲覧可能なコンテンツ機能」を最初に導入したのはSnapchatで、その後、InstagramやYouTubeなどさまざまなプラットフォームが類似機能を導入しています。しかし、Twitterのフリートのように一部のプラットフォームでは「期限付きで閲覧可能なコンテンツ機能」は根付かないまま廃止されています。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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