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Googleカレンダーから「黒人歴史月間」などの記念日が削除される、ユーザーからは「恥ずかしい」「ボイコットせよ」「金の亡者であることを思い出させられた」などの非難が殺到


Googleのカレンダーサービスである「Googleカレンダー」が、「持続可能ではない」という理由で、プライド月間黒人歴史月間といった記念日をデフォルト設定から削除したことが明らかになりました。

Google Calendar removed events like Pride and BHM because its holiday list wasn’t ‘sustainable’ | The Verge
https://www.theverge.com/news/608858/google-calendar-missing-events-holidays


Google Calendar Faces Backlash Following Removal of Pride, BHM Events • iPhone in Canada Blog
https://www.iphoneincanada.ca/2025/02/11/google-calendar-remoes-pride-bhm-events/

2025年2月4日、Googleカレンダーのヘルプページに「なぜGoogleカレンダーからプライド月間が削除されたのですか?」というユーザーからの質問が投稿されました。この投稿に対して、310人のユーザーから「同様の質問がある」という意見が寄せられています。

Why is pride month removed from the Google calendar? - Google Calendar Community
https://support.google.com/calendar/thread/322570334/why-is-pride-month-removed-from-the-google-calendar


これに対して、Googleプロダクトエキスパートからは、「デフォルト設定から削除されたのはプライド月間だけではありません。黒人歴史月間、アメリカ先住民伝統月間ヒスパニック系文化遺産月間も削除されました。Googleカレンダーのフィードバックオプションを利用して、これらを戻したいことを開発チームに伝えてください」という回答がありました。

テクノロジーメディアのThe VergeがGoogleに今回の件についてコメントを求めたところ、同社の広報担当であるMadison Cushman Veld氏から、「私たちは10年以上にわたり、timeanddate.comと協力して、Googleカレンダーに祝日や国の記念日を表示してきました。数年前、カレンダーチームは世界中のさまざまな国の文化的な瞬間を手動で幅広く追加し始めました。しかし、イベントや国が欠落しているというフィードバックが寄せられるようになり、何百もの瞬間を手動で一貫して世界中で維持することは、拡張性や持続可能性に欠けた行いであることがわかりました。そのため、2024年半ばにtimeanddate.comの祝日と国の記念日のみを世界中で表示し、ユーザーが他の重要な瞬間を手動で追加できるようにしました」という返答があったそうです。


Googleカレンダーのヘルプページでは「Googleをボイコットせよ」「Googleは急速にゴミになりつつあります。このようなことが続けば、Googleは大きなゴミ捨て場に放り込まれることになります。私はApple派ではありませんが、早急にエコシステム全体を変える必要があるように思います」「恥ずかしいです。これはファシズムへの急速な転落事例のひとつでしょう。……これらのイベントを削除したにもかかわらず、Googleはアメリカ湾の名称変更をGoogleマップに適用する時間はあったようです。これはアメリカのみに適用される変更にもかかわらず」「これはGoogleにとって残念なことです。プライド月間や黒人歴史月間などの少数派フォーラムはすべて無視されました。すべて見せかけだったようです」「Googleは『善玉』ではなく、金を追い求める大企業のひとつに過ぎないことを再認識させられました。これはアメリカ国民にとって、国民の利益を第一に考えていない大企業に対してEUが何をしているかを再検討し、何らかのガードレールを設置する必要があるという、素晴らしい警鐘です」といったGoogleに対する批判コメントが集まっています。

ソーシャルメディア上でもGoogleの施策を批判する声が複数投稿されていました。


今回のGoogleの変更について、テクノロジーブログのiPhone in Canada Blogは「特に、トランプ大統領による反多様性大統領令を受けて、ハイテク企業が保守的な政策を好む傾向にあるという幅広い傾向に沿うもの」と指摘してます。

実際、反多様性大統領令の影響で、2025年に入ってからMetaAmazon・Googleといった大手テクノロジー企業が相次いで多様性・公平性・包括性(DEI)に関するプログラムを廃止しました。

ついにGoogleもDEIプログラムを放棄、「リスクが高く効果がなかった」と社内文書 - GIGAZINE

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logu_ii

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