ロボタクシー事業を停止したGM傘下の自動運転車企業・Cruiseが従業員の約50%を解雇、CEOや最高経営幹部らも対象に

ゼネラルモーターズ(GM)傘下の自動運転車メーカー「Cruise」が2025年2月に、従業員の約50%を解雇する人員削減を実施することを発表しました。同時に、マーク・ウィッテンCEOや最高安全責任者のスティーブ・ケーナー氏らもCruiseを去ることが伝えられています。
Cruise to slash workforce by nearly 50% after GM cuts funding to robotaxi operations | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/02/04/cruise-to-slash-workforce-by-50-after-gm-cuts-funding-to-robotaxi-operations/

GM cuts 50% of Cruise staff after ending robotaxi business
https://www.cnbc.com/2025/02/04/gm-cuts-50percent-of-cruise-staff-after-ending-robotaxi-business.html
GMは2024年12月に「自動運転車戦略の再編成の一環」として、CruiseとGMの技術チームの統合を発表。これに伴い、Cruiseのロボタクシー事業への出資を停止することを明かしていました。GMは「ロボタクシー事業は近年競争が激化しており、ビジネスを拡大するにはかなりの時間とリソースが必要になる」と述べています。なお、資金提供の停止により、Cruiseはロボタクシー事業を停止し、個人用自律走行車技術の構築に注力することを報告しています。
そしてCruiseは2025年2月、従業員宛に「12月に発表した戦略変更の結果、今回、人員削減を実施し、Cruiseの従業員基盤の約50%を手放すことになります」とのメールを送信しました。2024年12月時点でのCruiseの従業員数は約2300人で、今回の人員削減により約1000人の従業員が解雇されることになります。Cruiseによると、残された従業員の約88%はエンジニアリング関連の役割に従事しているとのこと。
Cruiseの社長兼最高総務責任者であるクレイグ・グリッデン氏は「ロボタクシー事業から離れ、GMと並んで自動運転車をお客様に提供する方向へ移行したことで、当社の人員とリソースのニーズは劇的に変化しました。今回の人員削減は、私たちのチームを新たなニーズに合わせ、世界クラスの自動運転技術を構築し続けることに注力するために実施しました」と述べています。

今回の人員削減では、ウィッテンCEOをはじめ、最高安全責任者のケーナー氏、最高人事責任者のニルカ・トーマス氏、公共政策のグローバル責任者であるロブ・グラント氏もCruiseを去ることになりました。
Cruiseは「私たちは、従業員の半分を手放すという難しい決断を下しました。これまでの彼らの情熱と貢献に感謝しています。私たちは退職金パッケージとキャリアサポートで彼らの新たな道をサポートすることに焦点を当てています。簡単な決断ではありませんでしたが、GMとの取り組みと合わせて、個人用自律走行車技術を大規模に加速することに注力しています」と語りました。

なお、解雇の対象となった従業員にはCruiseで働く残りの期間分の基本給全額や、8週間分の退職金が送られるとのこと。また、移行支援としてLinkedIn Premiumの1年間のサブスクリプションなどが利用できるそうです。
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in メモ, 乗り物, Posted by log1r_ut
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