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自動運転車開発企業・Cruiseのカイル・フォークトCEOが社内混乱のさなかに辞任

by TechCrunch

自動車メーカー・ゼネラルモーターズの子会社で自動運転車の開発・運用を行っているCruiseのカイル・フォークトCEOが辞任を表明しました。Cruiseは2023年10月に発生した人身事故に関連して、安全性についての調査を受けているさなかであり、また従業員による株式売却プログラムを停止して反発を招き撤回するなど、社内で混乱が続いていました。


CEO of GM's Cruise robo-taxi unit resigns amid US safety review | Reuters
https://www.reuters.com/business/autos-transportation/gms-cruise-ceo-resigns-company-email-2023-11-20/

Cruise co-founder and CEO Kyle Vogt resigns | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/11/19/cruise-co-founder-and-ceo-kyle-vogt-resigns/

フォークト氏は従業員に宛てたメールで辞任を表明。同じ内容をX(Twitter)にも投稿しています。その内容は以下の通り。

「この10年間はとても素晴らしいもので、これまでにCruiseを助けてくれたすべての人に感謝しています。私がガレージで起業したスタートアップは、いくつかの都市で25万回以上の無人運転を行い、人々にわずかながらも未来を感じさせてきました」


「Cruiseはまだ始まったばかりで、すばらしい未来が待っていると私は信じています。Cruiseの社員はみんな優秀でやる気があり、立ち直る力もあります。堅実に、複数年にわたるロードマップとエキサイティングな製品ビジョンに基づいて行動しています。Cruiseが次に何を用意しているのか、私はワクワクしています」


「Cruiseで同僚だったみなさんとGMならやれます!自動運転車の仕事を始めたきっかけがなんであれ、なぜこの仕事が重要なのかを思い出してください。我々の行く道はひどい状態ですが、角の近くにはるかにいいものがあることを我々は証明しました」


「私が次に何をするかは、家族と一緒に過ごしながら探っていくつもりです。素晴らしいドライブをありがとうございました」


後任のCEOは未定ですが、GMのメアリー・バーラCEO兼会長はCruiseの新しい社長兼CTOにエンジニアリング担当バイスプレジデントのモー・エルシェナウィ氏が就任することになると発表したとのこと。


バーラCEO兼会長はフォークト氏に対して、10年にわたるビジョンや情熱、献身への感謝を述べ、辞任という決断を尊重して次の成功を願っていると言葉を贈りました。

なお、Cruiseは2023年10月に発生した人身事故の影響により、無人走行テストを全面的にストップ。全国道路交通安全局(NHTSA)が安全性の調査に乗り出しており、従業員の士気が懸念されています。

自動運転車の無人走行テストを全面的に停止することをCruiseが発表 - GIGAZINE


さらに追い打ちをかけるように、2023年第4四半期の従業員株式売却プログラムの一時停止が発表され、従業員によっては最大で10万ドル(約1480万円)の損害が出ることから猛反発が発生。ただちに撤回され、フォークト氏が現状について謝罪する事態となっていました。

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in メモ, Posted by logc_nt

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