2025年1月のWindows 11の更新でPCのオーディオ機能に不具合が発生、ウェブカメラやBluetoothも

Microsoftが2025年1月に配信したWindows 11 24H2のアップデートであるKB5050009により、サウンド出力やBluetooth接続が機能しなくなってしまう問題が発生していることが判明しました。

Windows 11 24H2 KB5050009 issues break audio, camera. KB5050021 affected too
https://www.windowslatest.com/2025/01/26/windows-11-24h2-kb5050009-issues-break-audio-camera-kb5050021-affected-too/

Microsoftニュースを専門に扱うWindows Latestは2025年1月26日に、2025年最初のWindows 11 24H2アップデートであるKB5050009をインストールしたところ、直後にGalaxy Buds 2 Proが動作しなくなったと報告しました。

以下は、アップデート後に不具合が発生した際のスクリーンショットです。Galaxy Buds 2 ProはBluetooth接続できていますが、音声が出なくなりました。

Windows Latestは、ペアリングをやり直すなどして修復を試みましたが、復旧できなかったためKB5050009をアンインストールしました。すると、オーディオ関連の問題が一気に解決したとのことです。

Windows Latestはサードパーティー製のアプリやツールを使っておらず、Microsoftの公式アプリとドライバーのみを使用していたため、アップデートによりドライバーの干渉が発生したとは考えられないと指摘しています。

このようなオーディオの不具合は他にも報告されており、Bluetoothヘッドホンを使っていない人にも発生しているそうです。

さらに、Windows Latestはウェブカメラが使えない不具合にも見舞われました。ウェブカメラの不具合は、問題のアップデートをアンインストールしても解決しなかったため、最終的にOSを再インストールせざるを得なかったとのこと。

MicrosoftのフィードバックHubでは、ウェブカメラが内蔵されたDell製モニターを使っているユーザーから「デバイスが起動できません」とのエラーが表示されることが報告されています。

また、オーディオ機能があるウェブカメラの「Insta360 Link」シリーズを使っているユーザーも同様の問題を報告しているとのことです。

2025年1月のWindowアップデートでは、他のバージョンやWindows 10でも不具合が発生しており、KB5050021でも同様の問題や別の不具合が報告されています。具体的には、Windows 11 23H2でUSB接続のデジタル／アナログコンバーター(DAC)が機能しなくなり、一部のヘッドフォンが使えなくなったり、Windows 10でUSBポートがデータを転送しなくなったりしていることがわかっています。

その他、「Windows 11 24H2のアップデート後にAlt＋Tabでゲーム画面を切り替えるとフリーズしてクラッシュする」「Ctrl＋Alt＋Delが効かなくなる」「KB5050009のインストール時に無限に再起動を求められたり、エラーコード『0x80070005』が表示されたりする」「スマートアプリコントロールが誤作動によりWSL(Windows Subsystem for Linux)アプリなどをブロックする」などの不具合が報告されているとのこと。

Windows Latestは「これらすべての問題の回避策は、更新プログラムをアンインストールし、Windows Updateを一時停止して、Microsoftがフィードバックレポートに対して何らかの対応を行うのを待つことです。それ以外にできることは何もありません」と呼びかけました。