フリー認証局のLet’s Encryptがメールでの有効期限通知の終了を告知
無料でオープンなSSL証明書認証局として知られるLet's Encryptが、2025年6月4日をもって、創業時から続けてきた有効期限通知メール送信サービスを終了すると告知しました。
Ending Support for Expiration Notification Emails - Let's Encrypt
https://letsencrypt.org/2025/01/22/ending-expiration-emails/
Let's Encryptによると、通知メールサービス終了には複数の理由があるとのこと。
1:過去10年間で、より多くの加入者が証明書更新に信頼性の高い自動化処理を導入したこと。
2:有効期限の通知メールを提供するということは、証明書発行記録に紐付けられたメールアドレスを何百万件と保持するということで、プライバシーを重視する組織としてはこのような情報をなくすことこそが大事であるという点。
3:有効期限を通知するために費やしている年間数百万ドル(数億円)を、インフラ整備の他の側面に回すことができる点。
4:有効期限通知の仕組みがインフラの複雑化や管理の煩雑化を招き、ミス発生の可能性を高めている点。長期的には、新しいサービスコンポーネントのサポートを追加していく中で、もはやふさわしくないコンポーネントを段階的に廃止することにより、全体の複雑さを管理する必要がある。
有効期限の通知を引き続き受け取りたい場合には、Red Sift Certificates Liteなどのサードパーティー製サービスの利用が推奨されています。Red Sift Certificates Liteの場合、250の証明書まで無料で取り扱い可能です。
Never miss an expiring certificate with Red Sift Certificates Lite
https://redsift.com/pulse-platform/certificates-lite
なお、Let's Encryptおよび親会社である非営利団体・ISRGによる技術的なアップデートやその他のお知らせについては、ユーザーの選択した設定で通知が行われるとのことです。
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