TikTok難民が中国製SNS「小紅書(RedNote)」に大移動もTikTokと同様の規制がかかる可能性があると専門家が釘刺し
「TikTok禁止令」施行を目前に、TikTokからの「難民」流出が始まっています。TikTokとしては、同じ親会社のByteDanceが展開する「Lemon8」への移動を推奨しているのですが、同じかそれ以上に人気を集めているのが「小紅書(RedNote)」というアプリです。
As "TikTok refugees" flock to RedNote, a U.S. official says the Chinese app could be banned, too - CBS News
https://www.cbsnews.com/news/tiktok-rednote-china-us-congress-ban/
Over half a million ‘TikTok refugees’ flock to China's RedNote | Reuters
https://www.reuters.com/technology/over-half-million-tiktok-refugees-flock-chinas-rednote-2025-01-14/
The RedNote honeymoon won't last - by Taylor Lorenz
https://www.usermag.co/p/the-rednote-honeymoon-wont-last
TikTokユーザーはアメリカに1億7000万人ほどいるとみられており、「TikTok禁止令」を受けて、移住先が求められています。
TikTokのタイムリミット「2025年1月19日」が到来したら何が起きるのか? - GIGAZINE
人気の移住先の1つは、TikTokと同じByteDanceが展開しているLemon8。2024年12月のアプリのダウンロード数は340万件で、前月比190%増という伸びを見せています。
そのLemon8よりも勢いがあるのが小紅書です。ダウンロード数は前年比200%増、前週比でも194%増で、わずか2日間で70万人以上のユーザーが増加したといわれています。UIが中国語(北京語)表記なこともあってか、外国語学習アプリのDuolingoで、中国語学習者が前年比216%と急増していることが報告されています。
TikTok禁止の影響によりDuolingoで中国語を学ぶユーザー数が前年同期比で216%増加 - GIGAZINE
なお、小紅書が安定した移住先になるかというと、まったくそうではないことを専門家は指摘しています。
専門家によると、TikTokのアメリカ事業は少なくともアメリカにあるサーバーに情報を保存し、アメリカ政府に対して「中国へどれぐらいのデータを送信するのか、またどういう制限を行っているのか」という情報を提供しているのですが、小紅書はそもそも中国市場しか想定していないとのこと。
また、利用規約も中国語で書かれているため、多くの人は正確な内容を把握せずに、機械翻訳で流し見して利用している可能性が高く、収集されたデータがどのように利用されるかも不透明だとのこと。
さらに、「TikTok禁止法」はあくまで通称であり、本来は「敵対的外国企業が運営するソーシャルメディアプラットフォームを取り締まる」ことが目的であることから、小紅書もユーザー数が増えた場合、法律の対象になる可能性が大です。
ニュースサイトのCBS Newsによると、小紅書が法律による規制対象の「国家安全保障上の脅威」にあたるかどうか、トランプ次期政権の移行チームに質問したところ、回答は得られなかったそうです。
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