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ドナルド・トランプ次期大統領と議会議員に向けた「研究と科学者を保護して」との書簡を5万人以上の科学者からなる団体が公開

by Gage Skidmore

アメリカでは、ドナルド・トランプ次期大統領の就任式が2025年1月21日に迫っています。これに先立ち、5万人以上の科学者とその支持者からなる団体「The Union of Concerned Scientists」がトランプ氏と連邦議会に対し、連邦政府の研究と科学者の雇用を保護するよう求める書簡を公開しました。

Save Science, Save Lives
https://secure.ucsusa.org/a/2024-save-science-save-lives


50,000 Scientists Urge Congress to Protect Research from Trump | Scientific American
https://www.scientificamerican.com/article/50-000-scientists-urge-congress-to-protect-research-from-trump/

次期トランプ政権では、連邦科学機関の廃止や再編成が行われるほか、スタッフの削減、公衆衛生と環境保護を目的とした規制の見直しが行われる可能性が懸念されています。実際にトランプ氏は気候変動対策を進めるパリ協定からの脱退を約束しており、書簡では「次期トランプ政権のアジェンダは、きれいな空気や水、安全な食品と医薬品など、アメリカ人が生活の中で信頼する一連の保護を撤回することを約束しています。また、トランプ政権は異常気象やその他の気候変動など有害な影響からの保護も撤回する可能性があります」と指摘しています。

また、The Union of Concerned Scientistsは「科学者による強力な連邦科学機関がなければ、人々は苦しみ、科学者にはさらなる重荷が加わることでしょう」と述べ、連邦議会に対し「トランプ氏が科学機関の廃止や再編成を行う政策を掲げた場合や、実際にその政策を実施しようとした場合、積極的に反対する」よう求めています。

そのほか、「厳しい予算制限や職員の再編成、機関本部の突然の移転など、連邦政府機関またはその職員を直接的または間接的に排除することに反対します」「アメリカ全土の人々、特に環境汚染によって過度の負担を強いられている人々の健康と安全を守るための大気浄化法水質浄化法などの保護措置を守ることを求めます」とThe Union of Concerned Scientistsは主張しました。


The Union of Concerned Scientistsは「トランプ政権始動から100日間のうちに、科学や命を救うための行動を起こすべきです。今は、両党の議会議員が団結して、自分たちが代表するコミュニティを保護するのに役立つ科学を擁護していることを政権に示すための重要な時期です」と語っています。

また、2025年1月13日には、公衆衛生および医師会、環境団体など28の団体がアメリカの上院議員に対して「科学機関に関連する問題に関する科学的コンセンサスを認識できないトランプ氏による政策に反対票を投じる」ことを求める(PDFファイル)書簡を提出しています。

一方でトランプ政権移行チームの広報官であるキャロライン・リービット氏は「トランプ氏は政府の現状を変えたいというアメリカ国民からの圧倒的な支持を受けて再選されました。今後も彼は大統領として、自身のアジェンダを頓挫させようとする人々と戦うことでしょう」と述べています。

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in メモ, Posted by log1r_ut

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