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ジョー・バイデンと習近平が「核兵器を管理するのはAIではなく人間であるべき」という考えに同意


アメリカのジョー・バイデン大統領と中国の習近平国家主席が、核兵器使用の決定は人工知能ではなく人間が行うべきという点で合意したと伝えられました。両大統領による会談は3回目で、2024年4月2日の電話会談に続いて行われました。

Readout of President Joe Biden’s Meeting with President Xi Jinping of the People’s Republic of China - U.S. Embassy in Peru
https://pe.usembassy.gov/readout-of-president-joe-bidens-meeting-with-president-xi-jinping-of-the-peoples-republic-of-china/

Xi meets Biden in Lima
https://english.www.gov.cn/news/202411/17/content_WS673924f8c6d0868f4e8ed114.html

Remarks by President Biden and President Xi Jinping of the People’s Republic of China Before Bilateral Meeting | Lima, Peru - U.S. Embassy & Consulates in China
https://china.usembassy-china.org.cn/remarks-by-president-biden-and-president-xi-jinping-of-the-peoples-republic-of-china-before-bilateral-meeting-lima-peru/

Biden, Xi agree that humans, not AI, should control nuclear arms | Reuters
https://www.reuters.com/world/biden-xi-agreed-that-humans-not-ai-should-control-nuclear-weapons-white-house-2024-11-16/

Biden and Xi take a first step to limit AI and nuclear decisions : NPR
https://www.npr.org/2024/11/16/nx-s1-5193893/xi-trump-biden-ai-export-controls-tariffs


リマでのアジア太平洋経済協力会議に合わせて行われた90分間の会談で、習主席は「両国関係は世界で最も重要な二国間関係」であると述べ、バイデン氏もこの点に同意し、「我々がどのように仲良くやっていくかが、世界の他の国々に影響を与えるでしょう」と語りました。

AIに関する対話の中で両首脳は、AIのリスクに対処し、AIの安全性と国際協力を向上させ、すべての人にとって有益なAIを推進する必要性を確認。特に核兵器の使用の決定について、両者ともにAIではなく人間による管理を維持する必要性があると認めました。両首脳はまた、潜在的なリスクを慎重に検討し、慎重かつ責任ある方法で、軍事分野におけるAI技術を開発する必要性を強調しました。


中国がこのような声明を出すのは初めてで、バイデン氏が退任の準備を進めている時期に、重要な発言をしたことになります。バイデン氏の国家安全保障問題担当補佐官ジェイク・サリバン氏は記者団に対し、「この合意は、二つの核保有国にとって、長期的な戦略的リスクに対処するための重要な第一歩です」と語ったとのことです。

ロイターは「この声明が、核兵器とAIの問題についてのさらなる協議や行動につながるかどうかは明らかではありません。しかし、核兵器とAIという、進展がなかなか見られない2つの問題の議論において、米中両国が初めての一歩を踏み出したことを意味します」と指摘しました。


バイデン氏のこの会談での目的は、政権移行期の関係安定の重要性を強調し、習主席との関係で得られた成果を強固なものにしようとすることであったと、NPRは指摘。習主席は両国関係について「過去4年間、中米関係は浮き沈みを経験しましたが、双方は対話と協力にも取り組んできました」と述べ、関係は全体的には安定していると付け加えています。

昨今、アメリカが中国に対する半導体等の輸出規制を強化しているため、米中関係はこれまで以上に冷え込んでいます。習主席は声明の中で、過去4年間の経験を振り返り、次のように列挙しました。

・正しい戦略認識を持つことが重要で、新たな冷戦を始めるべきではありませんし、たとえ始めても、勝利することはできません。中国を封じ込めることは賢明ではなく、容認できず、必ず失敗します。言葉と行動を一致させることが重要です。

・人は信頼がなければ自分を確立することはできません。中国は常に言葉を尊重してきました。アメリカ側がいつも言動と違うことをすれば、自国のイメージを損ない、中米の信​​頼を損なうことになります。

・お互いを対等に扱うことが重要です。二大国として、中国もアメリカも、相手方を自らの意志に従わせて作りかえたり、相手方をいわゆる「強国の立場」から抑圧したり、相手方の正当な発展の権利を剥奪したりするべきではありません。

・越えてはならない一線や、最も重要な原則に異議を唱えないことが重要です。中国とアメリカという二大国の間の矛盾や相違は避けられないものです。しかし、一方が他方の中核的利益を損なうべきではなく、ましてや紛争や対立を求めるべきではありません。 「一つの中国」原則と3つの中米共同コミュニケは中米関係の政治的基盤ですし、それらは順守されなければなりません。台湾問題、民主主義と人権、中国の道と制度、そして中国の発展権は、中国にとっての4つの越えてはならない一線です。これに挑んではなりません。これらは中米関係にとって最も重要なガードレールでありセーフティネットです。

・より多くの対話と協力を行うことが重要です。現状では、中米の共通利益は縮小するどころか拡大しています。両国の協力は、経済、貿易、農業、麻薬対策、法執行機関、公衆衛生だけでなく、気候変動やAIといった地球規模の課題に対処し、国際的なホットスポット問題に対処するためにも極めて重要です。双方は協力のリストを拡大し、双方にとって有益な結果を達成すべきです。

・国民の期待に応えることが重要です。中米関係は常に両国国民の幸福を促進し、両国を近づけ、人的交流や文化交流を促進するべきです。

・主要国の責任を担うために一歩踏み出すことが重要です。中国とアメリカは常に人類の将来と世界平和に対する責任を念頭に置き、世界に公益を提供し、建設的な相互作用を実行し、相互消耗を控え、互いに強制しないことを含めて世界の団結に資する方法で行動すべきです。

まとめとして、習主席は「両国が互いをライバルとみなし、悪質な競争を追求すれば、関係を混乱させ、さらには後退させることになります」と警告しました。


一方でバイデン大統領は、中国がロシアの防衛産業基盤を継続的に支援していることに深い懸念を表明。国際法と航行、上空飛行の自由、南シナ海と東シナ海における平和と安定を守る米国のコミットメントを強調しました。台湾に関してバイデン大統領は、台湾関係法、3つの中米共同コミュニケ、一つの中国政策等、今までと対応は変わらないと強調。アメリカは中国と台湾の対立が平和的手段によって解決されることを期待しており、世界は台湾海峡の平和と安定に関心を持っていると繰り返しました。

2023年、アメリカ国防総省は中国が500発の核弾頭を運用中であり、2030年までにおそらく1000発を超えると推定しています。これは、アメリカとロシアがそれぞれ配備している1770個と1710個の運用可能な核弾頭と比較したもので、国防総省は「2030年までには中国の兵器の多くが高いレベルの即応態勢に置かれるでしょう」と述べています。2020年以降、中国は核プログラムの近代化も進めており、次世代弾道ミサイル潜水艦の製造を開始し、極超音速滑空体弾頭の実験を行い、核武装した海上パトロールを定期的に行っています。中国は核兵器の詳細を発表していませんが、先制不使用と最小限の近代的核抑止力を維持するという政策を公式に維持しており、他の大国にも同じ姿勢をとるよう促しているとのことです。

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in Posted by log1p_kr

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