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Facebook・TikTok・YouTubeに関する公平で迅速な紛争解決のための独立機関「Appeals Centre Europe」設立


これまでSNSユーザーはプラットフォームによるコンテンツに関する決定について、直接的で迅速・安価に異議を申し立てる選択肢が限られていましたが、法廷外紛争解決のために公平・専門的・迅速で費用対効果が高いサービスを提供する独立機関として「Appeals Centre Europe(欧州控訴センター)」が設立されました。

Appeals Centre Europe
https://www.appealscentre.eu/


EU creates 'Appeals Centre' to referee disputes with social media giants
https://www.lemonde.fr/en/european-union/article/2024/10/08/eu-creates-appeals-centre-to-referee-disputes-with-social-media-giants_6728583_156.html



「Appeals Centre Europe」は、EUのデジタルサービス法(DSA)に基づく機関で、「ユーザーとソーシャルメディア企業の関係の転換点を表している」とのこと。

デジタルサービス法は、SNSや検索エンジンによる誤情報拡散やターゲティング広告の排除を目的として作られた法律で、定められた規則に違反した場合、年間売上高の最大6%の罰金を科されます。

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これまでユーザーは、ソーシャルメディア運営企業がコンテンツに関する決定を下したとき、異議を申し立てるにあたって直接的で迅速かつ手頃な方法が限られていました。Appeals Centre Europeは、この隙間を埋めるものです。

Appeals Centre Europeは設立にあたっての声明で、「まずはFacebook、TikTok、YouTubeに関連する紛争を解決する」ことを表明しています。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by logc_nt

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