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Cloudflareがコードの最適化を行うことで毎秒3500万回動作する処理のCPU使用率を1%削減できたと発表


CDNやDDoS防御サービスなどを展開するCloudflareは、平均で毎秒6000万件を超える大量のHTTPリクエストを処理しています。そうしたHTTPリクエストの処理において、「処理を見直すことでCPU使用率を1%以上削減できた」と公式ブログに投稿しました。

A good day to trie-hard: saving compute 1% at a time
https://blog.cloudflare.com/pingora-saving-compute-1-percent-at-a-time/


Cloudflareのサービスで使用されているPingoraフレームワークにおいて、ユーザーのリクエストを実際の宛先サーバーである「origin」に送信する際にはCloudflareの内部だけで使用されるヘッダーを削除する必要があります。

ヘッダーを削除するため、Cloudflareは外部宛の全てのリクエストに対し下記の処理を行っていたとのこと。下記の「clear_internal_headers」関数は外部宛のリクエストを処理する「pingora-origin」サービスの合計CPU時間の1.7%以上を消費していました。外部宛のリクエストは毎秒3500万件発生しており、影響が大きいためエンジニアチームはこの関数の最適化に取り組むことにしたそうです。


エンジニアチームは最初にCriterion.rsという評価ライブラリを使用して関数の平均実行時間を計測し、手法ごとの実行時間の違いを視覚化できるようにしました。最適化前の段階では平均実行時間が3.65µsだったとのこと。

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