メモ

YouTuberが生成AIのモデル学習に用いたとしてNVIDIAとOpenAIを提訴、著作権侵害ではなく「不当利得」を主張


YouTuberとして活動しているデビッド・ミレット氏が、コンテンツをAIのトレーニングに利用されているとしてNVIDIAを相手取り集団訴訟を起こしています。ミレット氏はこの2週間前にOpenAIのことも訴えています。

Nvidia Sued for Scraping YouTube After 404 Media Investigation
https://www.404media.co/nvidia-sued-for-scraping-youtube-after-404-media-investigation/


Nvidia, OpenAI face YouTube creator lawsuits for using online videos | Legal Dive
https://www.legaldive.com/news/nvidia-open-ai-face-youtube-creator-lawsuits-for-using-online-videos/724498/

YouTube creator sues Nvidia and OpenAI for ‘unjust enrichment’ for using their videos for AI training | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/tech-industry/artificial-intelligence/youtube-creator-sues-nvidia-and-openai-for-unjust-enrichment-for-using-their-videos-for-ai-training

AI企業はコンテンツのトレーニングを巡り複数の訴訟を起こされています。たとえばOpenAIは2023年12月に日刊紙・The New York Timesに訴えられたのをはじめ、多数の新聞社やニュースサイトから著作権侵害で訴えられています。

大手日刊紙のニューヨーク・タイムズがOpenAIとMicrosoftを著作権侵害で提訴 - GIGAZINE


しかし今回、「自身のコンテンツがAIのトレーニングに勝手に利用された」というミレット氏は、著作権侵害ではなく、ネット上のデータをスクレイピングしてAIのトレーニングに用いる行為が「不公平、不道徳、非倫理的、抑圧的、不謹慎、あるいは消費者に有害」であり、「不当利得である」と主張しています。

ニュースサイト・Tom's Hardwareによれば「不当利得」に関して、「被告が補償なしに原告の努力から不当に利益を得た場合、強制力のある契約上の義務の利益なしに、原告が被告から回復することを認める」という判例が2011年にあったとのこと。


「オンラインデータをスクレイピングしてAIトレーニングに使用する」ことについては法の整備が追いついていないのが現状で、Googleをはじめとした企業は「フェアユース」を主張しており、Microsoftのムスタファ・スレイマンCEOは「オープンウェブ上にコンテンツを公開した瞬間に『フリーウェア』になる」という考えを表明しています。

MicrosoftのAI責任者が「オープンウェブ上のコンテンツはフリーウェア」と発言、AIトレーニングにウェブ上のコンテンツを利用しても問題ないという考えを強調 - GIGAZINE

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in メモ, Posted by logc_nt

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