新型コロナの後遺症「ロングCOVID」を発症するリスクはパンデミックの過程で次第に低下していることが判明
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者の一部は主症状が回復した後も疲労感や息切れ、筋力の低下、認知機能の低下といった症状が続く「ロングCOVID」に悩まされています。パンデミック最初の2年間におけるロングCOVIDリスクの推移を調べた研究で、ワクチン接種やウイルス株の変化に伴って次第にロングCOVIDのリスクが低下していることが明らかになりました。
Postacute Sequelae of SARS-CoV-2 Infection in the Pre-Delta, Delta, and Omicron Eras | New England Journal of Medicine
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2403211
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Risk of long COVID declined over course of pandemic – Washington University School of Medicine in St. Louis
https://medicine.wustl.edu/news/risk-of-long-covid-declined-over-course-of-pandemic/
Vaccine slashes chance of long Covid, says study, but risk remains
https://www.statnews.com/2024/07/17/long-covid-risk-reduced-by-vaccination-coronavirus-nejm-study1182483/
Vaccines Significantly Reduce the Risk of Long Covid, Study Finds - The New York Times
https://www.nytimes.com/2024/07/17/health/long-covid-vaccines.html
アメリカの研究チームは退役軍人省の健康データから、2020年3月1日~2022年1月31日にCOVID-19を発症した退役軍人44万1583人と、発症しなかった退役軍人474万8504人を抽出しました。研究対象となった人のうち約4分の3が白人で91%が男性であり、平均年齢は64歳だったとのこと。
そして、「パンデミック初期の株(ワクチン接種が始まる前)」「デルタ株(2021年6月19日~12月18日)」「オミクロン株(2021年12月19日~2022年1月31日)」の3つの時期に分けて、COVID-19発症から1年間のロングCOVIDリスクについて分析を行いました。
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in サイエンス, 無料メンバー, Posted by log1h_ik
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