ハードウェア

ディズニーが「強化学習でキャラクター性豊かな二足歩行ができるロボット」の映像を公開


ディズニーの研究組織であるDisney Researchが、人間が操作しているにもかかわらず、まるで感情を持っているかのように表現力豊かな動きをする二足歩行ロボットを開発しました。

Design and Control of a Bipedal Robotic Character - YouTube


watch disney’s new two-legged robot dance, emote and follow people around
https://www.designboom.com/technology/disney-research-new-bipedal-robot-wall-e-prototype-3d-printed-10-10-2023/

Disney Researchが開発したロボットの見た目がこんな感じ。


ロボットの動きはPC上でCGを使ってプログラミングし、それを実際のハードウェアに落とし込んで再現します。


ロボットの動きはリモートで操作しますが、例えばアトラクションのショーで活躍するようなロボットをキャラクターとして個性豊かな存在にするためには、単に決まり切った動きだけではなく、首を傾げたり感情を表現したりといった一時的な動きを見せることも求められます。こうした複雑な動きを実現するために、Disney Researchはロボットの動きを制御する強化学習ベースのアーキテクチャを考案しました。


強化学習の際には、アーティストから入力されたアニメーションと、コントローラーを用いて入力された動作を複合するとのこと。


ロボットは首をかしげる、首を傾けるなどの動作が可能。


もちろん前後左右に移動、その場で回転することもできます。


そして、操作された通りに移動するだけでなく、その合間合間に体を震わせたり、踊ったりして感情を表現することが可能です。


スピーカーやライトを使って怒りを表現。


階段を降りる時も、ただ歩いて降りるだけでなく、その直前に足元を確かめるような動作が挟み込まれました。


コントローラのトリガーを押したり、ジョイスティックを操作したりしてリアルタイムでロボットに動きを加えることも可能です。


これにより、感情や知性を持っているかのようなロボットの動きが実現できるというわけです。


ロボットは2023年10月に行われた「International Conference on Intelligent Robots and Systems」で初めて発表されました。その際、ロボットの開発チームは「アニメーターチームとロボット工学チームが手を取り合って開発を続けており、将来的にはアニメーション内のロボットが作り出す感情を実際のロボットで表現できるようになるでしょう」と述べていました。

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in ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by log1r_ut

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