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トランプ大統領候補のInstagramとFacebookアカウントが間もなく制限解除へ、2024年の選挙に向けて候補者間の公平性を確保するため


ドナルド・トランプ前大統領が2024年アメリカ大統領選挙における共和党の大統領候補として選出されました。Metaは大統領選挙が近づいていることを受け、トランプ氏に課していたアカウント制限の強化措置を解除することを発表しています。

Ending Suspension of Trump’s Accounts With New Guardrails to Deter Repeat Offenses | Meta
https://about.fb.com/news/2023/01/trump-facebook-instagram-account-suspension/

2020年、当時大統領だったトランプ氏が退任間近に「ジョー・バイデン氏と座を争った2020年の選挙は不正だった」と主張。後にこの主張を信じたトランプ氏支持者らが連邦議会議事堂を襲撃する事件が発生しました。一連の事件を受けてMetaは直ちにトランプ氏のアカウントを凍結し、無期限追放処分としました。

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追放処分から間を置かず、Metaは処分の正当性について監視委員会に審議を要請。およそ4カ月後、処分を支持する一方で期限を決めない現在の措置には問題があるとする意見を監視委員会が提出しました。監視委員会の回答を受け、Metaは2021年1月7日の最初の停止処分の日から2年間という期限付きの停止処分を課すと決定。2023年1月25日、Metaは制限付きでトランプ氏のアカウント停止処分を解除しました。この時の制限とは、違反を繰り返した場合の罰則を強化することを指しており、この制限により、仮にトランプ氏がMetaの規約に違反するコンテンツを投稿した場合、コンテンツは削除され、違反の度合いに応じて1カ月から2年間の利用停止処分を受けることが定められました。

規約に違反するコンテンツとは、例えば次期選挙を委縮させるようなコンテンツやQAnonに関連するコンテンツが該当し、これらに関する投稿が繰り返された場合、トランプ氏の投稿はたとえトランプ氏をフォローしていたとしてもフィードでは配信されなくなります。なお、この措置はトランプ氏だけではなく、内乱に関連してアカウント停止処分を受け、復帰した、他の公人にも適用されるものです。


2024年7月12日、次期大統領選挙が近づいていることを受け、Metaはトランプ氏に課した制限を解除することを明らかにしました。

Metaは、アメリカの国民が平等に大統領候補者の意見を聞くことができるようにすべきだとの考えを示し、「政治的な表現を許可することの是非と、人権に対するリスクを回避しなければならないという責任を天秤にかけた結果、トランプ氏を制限強化の対象から外れることにしました」と述べています。

コンテンツの検閲について、Metaは「私たちはオープンで公開された民主的な議論の邪魔をしたくありません。国民は、良いことも、悪いことも、醜いことも、政治家が何を言っているのかを聞くことができるはずです。しかし、だからといって人々の発言に制限がないわけではありません。現実に害を及ぼす明らかなリスクがある場合、私たちは行動を起こします。私たちがもっと多くのコンテンツを削除すべきだとの意見もあれば、横暴な検閲官に成り下がっているという声もあります。私たちは、有害で削除されるべきコンテンツと、どんなに不愉快で不正確であっても自由な社会の一端を担うコンテンツとの間に線を引くことが必要であり、また可能であると考えています。私たちは、コミュニティ・スタンダードを公開し、私たちがどこで線引きをしているのかを確認できるようにしています」との考えを示しています。

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in ネットサービス, Posted by log1p_kr

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