メモ

仮想通貨取引所Mt.Goxが債権者への弁済を開始、弁済総額は円換算で1兆4000億円超か


2014年2月に破産した仮想通貨取引所「Mt.Gox(マウントゴックス)」が、一部の債務者への弁済を開始したことを発表しました。弁済額は顧客が保有していたBTC全額ではなく、かなり目減りした数になるとみられますが、10年間の相場変動により、預けていたBTCより少ないBTCを受け取っても、現金に換算すると増えることになります

Notice regarding Repayment in Bitcoin and Bitcoin Cash
https://www.mtgox.com/img/pdf/20240705_01_announcement_en.pdf


Mt. Gox begins repaying bitcoin to creditors a decade after exchange's collapse. What it means.
https://www.nbcnews.com/business/markets/mt-gox-begins-repaying-bitcoin-creditors-decade-after-collapse-rcna160489

Remember Mt. Gox? Failed Bitcoin Exchange Set to Repay $9 Billion in Crypto | PCMag
https://www.pcmag.com/news/mt-gox-set-to-repay-users-9-billion-in-crypto

Mt.Goxは東京に本拠を置いていた仮想通貨取引所で、最盛期には95万BTCを扱う大手取引所でした。しかし、2013年5月ごろから複数回のサイバー攻撃を受け、当時顧客から預かっていた75万BTCおよび会社保有の10万BTCを「喪失」。65億円の負債を抱え、民事再生法適用を申請(破産)しました。

BitcoinのMt.Goxが民事再生手続を申請 - GIGAZINE


破産時にCEOだったマルク・カルプレス氏は、口座残高があるかのようにデータ書き換えを行ったとして、私電磁的記録不正作出罪や業務上横領罪に問われ、2019年に懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決を受けました。

その後も、債務者への弁済のための取り組みが行われ、2024年5月、Mt.Goxの保有するウォレットから14万BTCが別のウォレットに移動されました。この動きは、弁済に向けたものだとみられていました。

2014年に破綻した仮想通貨取引所「Mt. Gox(マウントゴックス)」が債権者への弁済に向け総額約1500億円のビットコインを移動か - GIGAZINE


弁済に用意されたのは14万BTCということで、破産当時に顧客から預かっていた75万BTCには遠く及びませんが、記事作成時点のレートで換算すると、喪失した当時の75万BTCは約4億ドル(約641億円)、弁済開始発表委時点の14万BTCは約90億ドル(約1兆4440億円)に相当します。

カルプレス氏は「Mt.Goxの顧客がとうとうビットコインを受け取り始めました。10年以上が経ち、実現するのか不安でいっぱいでしたが、ついに実現しました。長い道のりでしたが、ようやくたどり着くことができたのを見て、うれしく思います」とコメントしています。


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in メモ, Posted by logc_nt

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