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言語学者ノーム・チョムスキーが脳卒中のため入院中、コメントを求めずそっとしておいて欲しいと元助手が意見表明

by Nuclear Age Peace Foundation

ロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエルとハマスの武力衝突などへの意見表明でも知られる言語学者のノーム・チョムスキー氏が2023年に脳卒中を起こし、入院していることがわかりました。元助手のベヴ・ストール氏は「ノームや家族に連絡を取ろうとしないでください」と、そっとしておいて欲しいという意向を示しています。

Noam Chomsky health update: Famed intellectual ‘no longer able to talk’ | The Independent
https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/noam-chomsky-health-update-tributes-b2559831.html

ストール氏は2017年に引退するまで24年にわたり、MITでチョムスキー氏の助手を務めた人物で、助手時代のことをまとめた書籍「Chomsky and Me: A Memoir」を2023年に出版しています。

Amazon | Chomsky and Me: A Memoir | Boisseau Stohl, Bev | Words & Language


また、助手ではなくなってからもチョムスキー氏とは家族ぐるみでの付き合いがあります。

ソーシャル掲示板サイトのRedditにストール氏が投稿した内容によると、2023年12月に95歳を迎えたチョムスキー氏は、その時間とエネルギーを取材や執筆活動に回すだけの余力がほとんどなく、多数のコメント要請が来ているものの応じられない状態だとのこと。

このため、ストール氏は「ノームや家族に連絡を取らないでください」と求めました。

Updates on Noam's Health from his long-time MIT assistant, Bev Stohl
byu/bevboisseaustohl inchomsky


チョムスキー氏は2023年6月、ジャーナリストのピアーズ・モーガン氏によるインタビューに応じています。

Piers Morgan vs Noam Chomsky | The Full Interview - YouTube


2015年からチョムスキー夫妻が住まうブラジル・サンパウロの日刊紙「Folha De S.Paulo」が妻・ヴァレリアさんから得た証言によれば、チョムスキー氏は2023年6月に脳卒中を起こし、メディカルジェットで病院へ搬送されて集中治療室に入ったとのこと。


入院したチョムスキー氏は、右半身に影響が出ており話をすることも難しいとのことですが、健康状態は悪くないようで、毎日のようにThe New York Timesのウェブサイトをチェックしているほか、ガザに関するニュースを目にしては左手で「嘆きと反抗」のジェスチャーを見せているそうです。

Noam Chomsky teve AVC massivo em junho do ano passado - 10/06/2024 - Ilustrada - Folha
https://www1.folha.uol.com.br/ilustrada/2024/06/noam-chomsky-teve-acidente-vascular-cerebral-massivo-em-junho-passado.shtml

チョムスキー氏はアメリカの対外政策を厳しく批判していることで知られ、著書に「メディア・コントロール」などがあります。

メディア・コントロール ―正義なき民主主義と国際社会 (集英社新書) | ノーム・チョムスキー, 鈴木 主税 |本 | 通販 | Amazon


また、イスラエルにいっとき住んでいたこともありますが、イスラエルの建国自体を支持しない姿勢を持ち、アメリカによるイスラエル支援が事態の平和的解決を妨げていると主張しています。

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