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電動モビリティ「ATOM Full eBike」のバッテリー切れ対策にソーラーパネルは有効なのか1時間でどれだけ充電できるか検証してみた


アトムテックの電動モビリティ「ATOM Full eBike」には、別売りオプションとして充電用ソーラーパネル「ATOM Portable Solar Panel」が用意されています。ATOM Portable Solar Panelを使ってどれだけの速さでバッテリーを充電できるのか気になったので、実際に屋外で使ってみました。

ATOM Full eBike | ATOM 公式ストア
https://www.atomtech.co.jp/products/atomfullebike

ATOM Full eBikeは特例特定小型原動機付自転車に分類される折りたたみ式の電動モビリティで、満充電状態から実測で34~37km走行できます。ATOM Full eBikeの乗り心地や航続距離の詳細は、以下の記事で確認可能。今回はバッテリー切れになったATOM Full eBikeをATOM Portable Solar Panelで充電して、1時間でどれだけ充電できるのか確かめてみます。

免許不要の電動モビリティ「ATOM Full eBike」は充電なしで何km走れるのか実際に乗って確かめてみた - GIGAZINE


◆ATOM Portable Solar Panelの外観&使い方チェック
ATOM Portable Solar Panelの見た目はこんな感じ。使わない時は折りたたんでおけます。折りたたみ時の寸法は実測で長辺313mm×短辺245mm×厚さ48mmです。


表面のポケットの中には電源アダプタと電源コードが収納されています。ポートはDCポート1個とUSB-Cポート1個とUSB-Aポート2個。なお、DCポートからの出力は42Vで、ATOM Full eBikeのバッテリーの充電のみを想定しているとのことです。


展開すると黒色のソーラーパネルが8枚現れました。展開時の寸法は実測で長辺946mm×短辺625mm×厚さ6mm。


裏側にはスタンドなどは搭載されていません。


重さは2.5kg。


一般的な大きさのリュックサックなどにすっぽり収納できます。


ATOM Portable Solar PanelでATOM Full eBikeを充電するには、ATOM Portable Solar Panelからの伸びる充電コードをATOM Full eBikeの側面の充電ポートに挿入するだけでOK。


こんな感じにATOM Full eBikeの上にATOM Portable Solar Panelを重ねる省スペースな使い方もできます。


◆実際にATOM Portable Solar PanelでATOM Full eBikeを充電してみた
ATOM Portable Solar Panelの充電能力を確かめるために、屋外に移動しました。


ATOM Full eBikeはバッテリー切れで走行できない状態。バッテリーの最大ゲージは6本ですが、0本になっています。また、満充電時の電圧は40Vですが、30Vにまで下がっています。


バッテリー切れのATOM Full eBikeにATOM Portable Solar Panelを接続し、ATOM Portable Solar Panelは地面に置いておきます。この状態で12時30分から13時30分まで1時間放置しました。


天気は太陽が時折雲に隠れるくらいの晴れで、気温は28度です。


1時間後にバッテリー残量を確認すると、ゲージが6本中3本にまで回復していました。電圧も33Vにまで上がっています。バッテリー満充電状態では34~37km走行できるため、ゲージの本数や電圧から推定すると10km前後は走行できそうです。


ATOM Portable Solar Panelは有料オプションで記事作成時点では価格は未定。また、ATOM Full eBikeの先着1000台までは無料で付いてくるとのこと。ATOM Full eBikeにはペダルが搭載されておらずバッテリーが切れたら車体を押して歩くしかなくなるため、長距離の運転を考えいてる場合は緊急用にATOM Portable Solar Panelもゲットするのがオススメです。

2024年6月10日(月)10時18分追記
上記のレビューはアトムテックから送られてきた試作品を用いたものですが、記事掲載後にアトムテックから正式に「試作品は4枚2列のパネルだったが、製品版は5枚1列のパネルになる」「試作品の出力は100Wだったが、製品版は70Wになる。このため、充電性能は30%程度低くなる」という旨の連絡が届きました。記事中で使用しているソーラーパネルは製品版とは外観も性能も大きく異なるということになります。

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in レビュー,   乗り物, Posted by log1o_hf

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