円周率が105兆桁まで明らかに、所要時間は70日弱
さまざまなストレージのレビューをしている情報サイト・StorageReviewの編集者らが、円周率の算出桁数の新記録となる105兆桁目を達成したことがわかりました。
105 Trillion Pi Digits: The Journey to a New Pi Calculation Record - StorageReview.com
https://www.storagereview.com/review/breaking-records-storagereviews-105-trillion-digit-pi-calculation
Another Serving of Pi: Solidigm SSDs Help Calculate New World Record | Solidigm Newsroom
https://news.solidigm.com/en-WW/235709-another-serving-of-pi-solidigm-ssds-help-calculate-new-world-record#
[π Day 2024] WORLD RECORD Pi Calculation! 105,000,000,000,000+ [105 Trillion] Digits - YouTube
円周率を巡ってはさまざまな研究チームが未知の桁への挑戦を行っており、2022年6月にGoogle Cloudの岩尾エマはるか氏らのチームが100兆桁目までの計算を行いました。
ついに円周率の100兆桁目が判明、Google Cloudの研究者が約5カ月かけて追求 - GIGAZINE
ストレージ情報サイト・StorageReviewは2023年4月に円周率計算に挑み、100兆桁目まで約5カ月かけたというGoogle Cloudの記録を大幅に短縮する「54日で100兆桁」を達成。
StorageReview Calculated 100 Trillion Digits of Pi in 54 days, Besting Google Cloud - StorageReview.com
https://www.storagereview.com/review/storagereview-calculated-100-trillion-digits-of-pi-in-54-days-besting-google-cloud
さらにその先を目指してチャレンジを行い、2023年12月19日から2024年2月27日にかけての69.82日で105兆桁の算出に成功しました。
計算に用いられたハードウェアは、CPUがAMD製のサーバープロセッサ「AMD EPYC 9754」のデュアル構成(128コア×2)で、メモリはDDR5RAM 1.5TB。ストレージはSolidigmのQLC(クアッドレベルセル)SSD「D5-P5316」30.72TBが36基。このうち24基はJBOF構成、12基はサーバーに直接接続されました。
計算を素早く進めるために必要になるのはCPUの能力ですが、プロセスの進行中や最終的なテキストファイルの出力にはバックエンドで大量のストレージが必要となるため、30.72TB×36基分のSSDが使用されたとのことです。
StorageReviewチームは、オープンソースソフトウェアとプロプライエタリソフトウェアを組み合わせて活用し、アルゴリズムプロセスを最適化して、ハードウェアの機能を完全に活用して計算時間を短縮し、効率を向上させました。
最終的に出力された105兆桁目の数字は「6」でした。
なお、105兆桁までになったのは、完全にストレージ容量の制限によるもので、StorageReviewチームは「ストレージはさらに高密度になっていきます。105兆桁目が円周率過去最大記録でいられるのはどれぐらいでしょうか。それほど長くはないでしょう」と綴っています。
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