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大規模言語モデルの動作をExcelで完全に再現することでプログラミングをせずにAIの構造を学習できるシートが登場


OpenAIのChatGPT、AnthropicのClaude、GoogleのGemini、MetaのLlamaなどさまざまなAIが驚異的なスピードで登場し、日々の生活や仕事で実際に使う人も増加しているはず。しかし、AIの構造を学ぼうとするとどうしてもプログラミングの知識が必要でした。「Spreadsheets are all you need.ai」はAIの構造をExcelの形式に落とし込むことでプログラミング不要で学習可能にするツールです。

Spreadsheets are all you need.ai – A low-code way to learn AI
https://spreadsheets-are-all-you-need.ai/


サイトにアクセスし、「Watch the lessons」をクリックすると解説ムービーを視聴できます。


レッスンムービーは要素ごとにいくつかのムービーに分けて掲載されています。


ExcelファイルにはChatGPTの先祖の1つである「GPT-2」という大規模言語モデルが搭載されているとのこと。


GPT-2の計算は複数のパートで構成されています。Excelにおいては、最初のプロンプト入力を「Type_Prompt_Here」シートで行い、プロンプトのトークン化を「Prompt_to_Tokens」が担当する……というように、パートごとにExcelのシートが分かれています。


ExcelファイルはGitHubのリポジトリからダウンロード可能です。「Assets」にある「GPT2-spreadsheets-are-all-you-need.v[バージョン番号].xlsb」をクリック。


Excelファイルを開くとこんな感じ。「Type_Prompt_Here」シートを開き、プロンプトを入力すると「次に続く単語として一番適切だと思われる単語」が出力されます。


GPT-2をExcelで完全に再現するにあたり、モデルのウェイト情報などもシートに保存されています。


なお、今回のExcelファイルは約1.25GBもある巨大なものとなっており、「フリーズが発生することは珍しくない」と注意書きがされています。とはいえプログラミングではなく普段使い慣れたツールを使用して大規模言語モデルの構造を把握できるのはかなり大きなメリットだと言えそうです。

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