ハードウェア

AI視線追跡機能を搭載する予定のHonorのスマホ「Magic 6 Pro」がグローバル展開開始


Huaweiのサブブランドとして誕生し、後にアメリカの規制回避のために深セン市智信新信息技術有限公司に売却されたスマートフォンブランド・Honorが「Magic 6 Pro」をグローバル展開すると発表しました。同製品には複数のアプリをリンクするAI機能が搭載されているほか、タップしなくても視線だけで関連アプリを開くAI視線追跡機能などが将来的に追加される予定だそうです。

HONOR Debuts a New AI-empowered All-scenario Strategy at MWC 2024 - HONOR Global
https://www.hihonor.com/global/news/honor-lobal-launch-event-mwc-2024/


Honor Magic 6 Pro review: I want this battery in every phone
https://www.androidpolice.com/honor-magic-6-pro-review/

Honor’s Magic 6 Pro launches internationally with AI-powered eye tracking on the way - The Verge
https://www.theverge.com/2024/2/25/24079890/honor-magic-6-pro-price-release-date-specs-details

Magic 6 Proは2024年1月に中国向けとして発表されていた製品でしたが、2024年2月にスペインで開催されたモバイル関連見本市のMWCで、同製品がグローバル展開されることが明かされました。

Magic 6 Proは12GB/16GBのRAMと256GB/512GB/1TBのストレージを搭載した端末で、SoCには2023年10月に発表されたSnapdragon 8 Gen 3が採用されています。本体寸法は縦162.5×幅75.8×薄さ8.9mmで、重さは225g、ディスプレイサイズは6.8インチ、解像度は2800×1280ピクセル、リフレッシュレートは最大120Hz。バッテリー容量は5600mAhで、80Wの有線充電および66Wのワイヤレス充電に対応しています。

OSはAndroid 14ベースのMagicOS 8.0を搭載。フロントカメラの画素数は50MPで、背面のトリプルカメラはメインカメラが50MP、ペリスコープズームカメラが180MP、超広角カメラが50MPです。接続面ではWi-Fi 7やBluetooth 5.3、NFC、赤外線などに対応しています。なおミドルレンジの「Magic 6」という製品も存在しますが、こちらはグローバル展開されない模様。


Magic 6 Proを実際にレビューしたテクノロジー系メディアのAndroid Policeによると、同製品は背面に革のような質感があり、高級感がありながら指紋を隠すことに優れ、滑りやすいガラスよりもグリップ力がある仕上がりになっているとのこと。また最大120Hzを実現するLTPO OLEDディスプレイでの画面スクロールは非常にスムーズだそうです。

Magic 6 Proが特に注力しているのがAI機能。メッセージ内に記載されているイベントや住所などの詳細を抽出して地図やカレンダーに反映する「Magic Portal」が搭載されているそうですが、Android Policeは「手にした端末は同機能が中国のアプリでしか動作しなかったため、うまくテストできなかった」と伝えています。

これに加えHonorはAIによる視線追跡機能を追加する予定だと話しています。Honorによると、ディスプレイ上部にあるカメラノッチ(Honorによると「Magic Capsule」)でユーザーが通知を見ていることを追跡し、物理的にタップすることなく関連するアプリを開いてくれるとのこと。このほか、HonorのMagicLMテクノロジーを利用したテキスト・写真からのAI動画生成も追加される予定だそうです。


Magic 6 Proは2024年3月1日発売で、価格は1299ユーロ(約21万1000円)から。記事作成時点でEU圏向けにのみ販売ページが用意されています。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by log1p_kr

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