ChatGPTの記憶能力が強化されて同じことの繰り返し入力が不要に
ChatGPTはチャットを通じてユーザーが入力した情報を一時的に記憶しますが、ユーザーが「新しいチャット」を始めた場合、そのチャットでは以前のチャットの記憶は引き継がれずに新たなやりとりが始まります。2024年2月13日、ChatGPTの記憶機能が強化され、新しいチャットを始めた場合でも以前のチャットの記憶が引き継がれるようになりました。
Memory and new controls for ChatGPT
https://openai.com/blog/memory-and-new-controls-for-chatgpt
Memory FAQ | OpenAI Help Center
https://help.openai.com/en/articles/8590148-memory-faq
ChatGPTの記憶(メモリー)機能は設定でオン・オフを切り替えることが可能で、オンにした場合はチャットでのやりとりが記憶されて別のチャットにも反映されます。
例えば以下のように「新宿に行く」というシチュエーションを想定した会話を始めたとします。最初にユーザーが「新宿へ行きたい」と伝え、次に「オススメの劇場は?」と聞くと、ChatGPTは新宿にあるオススメの劇場を答えます。
続いてメモリー機能オフの状態で新しいチャットを始めた場合、単に「オススメの劇場は?」と聞くだけだと、ChatGPTはユーザーがどの地域の劇場を探しているのかがわからず困惑します。
メモリー機能をオンにした場合、ChatGPTは以前にユーザーが「新宿へ行きたい」と伝えていたことを反映して、新宿の劇場をオススメします。
メモリー機能の設定はアカウントの「設定」からアクセス可能。
「パーソナライゼーション」の項目にある「メモリー」のチェックボックスでオン・オフを切り替えられます。記事作成時点で、無料ユーザーとPlusユーザーに機能が解放されています。
ChatGPTの記憶を消したいときは、設定の「管理」をクリック。
各記憶の右隣に配置されたごみ箱ボタンをクリックすると記憶ごとに削除が可能。「ChatGPTのメモリをクリア」をクリックすればすべての記憶を削除できます。また、会話中に「○○を忘れて」と入力することでも記憶を削除することが可能とのことです。
開発元のOpenAIによると、ユーザーが明示的に要求しない限り、健康情報のような機密情報を積極的に記憶しないようにChatGPTを設計しているとのこと。またメモリー機能は使用すればするほど向上し、時間の経過とともに改善されていることを体感できるそうです。
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