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NVIDIAは高給だが週7日勤務や深夜2時帰宅もあるなど多忙を極めているとの証言


株価が5年で20倍になり、業績好調で給料も爆増したというNVIDIAの従業員は、たとえ裕福になったとしても忙しすぎてそれを楽しむ余裕がないこともあると、元従業員らが語ったことがわかりました。

What's It Like Working at Nvidia? You May Get Rich, But Work Remains Stressful - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-08-26/what-s-it-like-working-at-nvidia-you-may-get-rich-but-work-remains-stressful

Nvidia employees are so rich that they shrug off high pressure | Fortune
https://fortune.com/2024/08/27/nvidia-employees-stress-pressure-work-place-stock-grants-wealth/

AIブームなどの追い風を受けて半導体需要が急増したため、NVIDIAは半導体製造で大きく躍進し、2024年6月には時価総額が3兆3350億ドル(約482兆円)に達して時価総額で世界第1位の公開企業になりました。

NVIDIAが時価総額3兆3400億ドルでMicrosoftを抜き世界第1位の企業になる - GIGAZINE


こうした需要に応えるべく奮闘する従業員の多忙ぶりが、従業員の口から語られています。

Bloombergが取材した10人の現役・元従業員10人によると、従業員の多くが裕福になったのは確かなものの、忙しすぎてそれを楽しむ余裕がないことが多いといいます。


テクニカル・サポートに従事し、2024年5月に退職したという元従業員は、「週7日勤務で、終業が午前1時や2時になることもしばしばでした。また、プレッシャーから会議中に怒鳴り合いのけんかが始まることもありました」と語りました。マーケティング部門を担当していたという従業員は「30人以上が出席する会議が1日に7~10回あり、頻繁に怒鳴り声が聞こえてきました」と過去を振り返ったそうです。

厳しい労働文化の一因は、長年CEOを務めるジェンセン・フアン氏によるものだとの指摘があります。2024年4月にFortuneのインタビューを受けたフアン氏は、自分が「完璧主義者」であることを認め、「並外れたことをしたいなら、それは簡単なことではないでしょう。要求が厳しい、働きにくいなどの声がありますが、間違いありません」と語っていました。

しかし、このような環境にもかかわらず、離職率は業界水準よりもはるかに低いといいます。2024年度にNVIDIAが出したサステナビリティ・レポートによると、半導体業界全体の離職率が17.7%であるのに対し、同社の2023年度の離職率は2.7%だったとのこと。


Fortuneは「従業員が会社を辞めない理由のひとつは、AIチップ業界のリーダーであるNVIDIAで最先端の技術に携わる機会があるため、もうひとつは株式の権利が確定する前に辞めてしまうと大金を手にする機会を逃してしまう可能性があるためです。NVIDIAの従業員株式購入プランでは、従業員は給与の15%までを拠出し、15%割引で自社株を購入することができます。金融情報専門紙のBarron'sによれば、18年間株を買い続けた中堅社員は6200万ドル(約89億6000万円)相当の株を持って退職したそうです」と指摘しました。

NVIDIAの大幅な株価上昇により、同社の約3.5%の株式を所有するフアン氏の純資産は1110億ドル(約16兆円)に上り、世界で12番目に裕福な人物になったと推定されています。従業員も相当に裕福になり、同僚が新しい別荘の話をしたり、不動産投資にいそしむ様子が見られたりすることもあったそうです。

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in Posted by log1p_kr

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