Microsoftの次世代Xboxのリリース時期はAMDとの契約の遅れでソニーよりも遅れる可能性
テクノロジーパートナーであるAMDとの契約締結が遅れているため、Microsoftの次世代Xboxのリリースがソニーの次世代PlayStationよりも遅れる可能性があると指摘されています。
Microsoft's next Xbox release may lag behind Sony due to a delay signing contracts with AMD, leaker claims | Eurogamer.net
https://www.eurogamer.net/microsofts-next-xbox-release-may-lag-behind-sony-due-to-a-delay-signing-contracts-with-amd-leaker-claims
YouTuberでありポッドキャスターでもあるMoore's Law Is Deadが、Microsoftが開発する次世代Xboxについて語りました。
Intel bidding for Next Gen XBOX, Arrow Lake TOPS Leak, RDNA 4, Zen 5, AMD 8700G | January Loose Ends - YouTube
Moore's Law Is Deadによると、Microsoftは次世代Xbox開発のためにIntelやNVIDIAと真剣に提携することを検討していると語りました。同氏によると、2023年12月の時点でMicrosoftはAMDとの次世代ゲーム機に関する契約を締結してないと主張。これはソニーとAMDの間ですでにPS5以降のゲーム機に関する複数の契約が締結されていることが影響していると指摘されています。
Moore's Law Is Deadは「PlayStation 6(PS5の次世代機)はすでに鋭意開発中で、ソニーがすでにAMDと2つの契約を結んでいます。それに対して、AMDがMicrosoftとまだひとつも契約を締結していないというのは本当に奇妙な話です」と語りました。MicrosoftはAMDとの契約よりも安価なものを期待して、IntelやNVIDIAとの提携についても検討しているとMoore's Law Is Deadは主張しています。
Moore's Law Is Deadが独自に入手した情報では、IntelはMicrosoftとの提携を「非常に真剣に検討」しており、少なくともコストと同等、あるいはコストを少しでも下回るシリコンの提供を検討しているとのこと。
なお、Moore's Law Is Deadは最も重要なこととして「MicrosoftがXboxの次世代機におけるシリコンパートナーの選定でソニーに遅れをとったため、次世代Xboxのリリースが次世代PlayStationよりも遅れる可能性があるという点」を挙げています。
ゲームメディアのEurogamer.netはこの件についてMicrosoftにコメントを求めていますが、記事作成時点では返答は得られていません。
Microsoftのゲーム部門については、Windows関連メディアであるWindows CentralのJez氏が、「MicrosoftはXboxゲームを実店舗に提供するための専門部門を閉鎖した」と指摘しています。Jez氏はMicrosoftがゲームのパッケージ版を販売しなくなるというわけではなく、外部委託で対応するつもりではと推測しました。
Microsoft has also shut down departments dedicated to bringing Xbox games to physical retail ... which if you've seen the digital-only Xbox console leaks ... well, you can get an idea of where Microsoft is going here.
— Jez (@JezCorden) January 25, 2024
なお、2023年9月にはMicrosoftが裁判所に提出した資料から、「Microsoftがリリース予定のリニューアル版Xbox Series X」に関する情報が明らかになっています。このリニューアル版Xbox Series Xは「Brooklin」と呼ばれており、2024年10月発売予定で、内蔵ストレージのサイズは2TB、高速なWi-Fi機能を搭載しており、刷新された専用コントローラーが付属し、消費電力も少なく、前面にはUSB-Cスロットが搭載され、Xbox Series Xと同じ価格で販売される予定だそうです。Brooklinの大きな特徴のひとつはパッケージ版に対応しておらず、デジタル版ゲームしかプレイできないゲーム機になっているという点です。
また、Microsoftは「Senua's Saga: Hellblade II」のパッケージ版を販売しないとしており、今後もパッケージ版離れ(デジタル版への移行)は加速していくようです。これについて、ゲーム業界アナリストのダニエル・アマド氏は「最近ではXboxの80%以上のシェアをAAAタイトルのデジタル版が占めているため、デジタル版への移行はそれほど驚くべきことはでありません」「この傾向は次世代ゲーム機がどのようなゲーム機になるかを確実に示しています」と語りました。
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