Google兄弟会社のドローン企業「Wing」が2kg超えの荷物を時速105kmで配達できる大型ドローンを発表
「Wing」はGoogleの親会社であるAlphabetの傘下でドローン配達サービスを展開する企業です。新たに、Wingが最大2.26kgの荷物を時速105kmで配達できる大型ドローンを発表しました。
Wing Blog: Customer demand and Wing’s Aircraft Library design approach shape new aircraft
https://blog.wing.com/2024/01/customer-demand-and-wings-aircraft.html
Introducing an additional aircraft to complement our existing fleet | Wing drone delivery ???? - YouTube
Wingはすでにバージニア州やテキサス州など複数の地域でサービスを展開しており、記事作成時点では合計配達回数が35万回を超えています。Wingは異なる重さの荷物に対応できるようにサイズの異なるドローンを複数種配備していますが、全配達のうち30%はドローン1機では運びきれずドローンを2機用いる必要があるとのこと。そこで、Wingは一度に大量の荷物を運べるように大型のドローンを配備することを発表しました。
新たに配備される大型ドローンが以下。最大2.26kgの荷物を配達可能で、最高速度は時速105km、最長配達距離は19kmです。
大型ドローンは、Wingが配備している他のドローンと同様に垂直離陸が可能。
運ぶ荷物は、空中からヒモを伸ばして引き上げます。
目的地に到着したら、空中からヒモを伸ばして荷物を降ろします。
荷物は衝撃を受けることなく、地面に着地します。
Alphabetのスンダー・ピチャイCEOは「(新たに配備する大型ドローンでは)1回の配達でより多くの食品、薬品、家庭用品を運べます」と述べ、Wingのサービスが大量輸送にも対応できることをアピールしています。
70% of @Wing’s deliveries take one aircraft and 30% require more - this new aircraft can carry 5 lbs at a time, reducing the amount of trips needed. Great example of how Wing can adapt designs to get more food, medicine, and household essentials to people in one trip.… pic.twitter.com/OPWZwFoyV9
— Sundar Pichai (@sundarpichai) January 17, 2024
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