Microsoftがカボチャ農園の広大な土地を100億円超で買収
クロイツィガー家が所有するアメリカ・ウィスコンシン州にある407エーカー(1.6平方km)の土地を、Microsoftが総額7600万ドル(約110億円)で買収することに合意したと、地元メディアのMilwaukee Business Journalが報じました。Microsoftが買収した土地は、カボチャ農園に利用されていたものです。
Microsoft completes purchases of Mount Pleasant sites, pays hold-out landowner $76 million - Milwaukee Business Journal
https://www.bizjournals.com/milwaukee/news/2023/12/20/microsoft-corp-foxconn-mount-pleasant-purchase.html
Wisconsin pumpkin farm owners get $76 million Microsoft payday - The Verge
https://www.theverge.com/2023/12/22/24012534/microsoft-wisconsin-pumpkin-farm-foxconn-76-million-mount-pleasant
2017年、ウィスコンシン州政府は世界最大の電子機器受注生産(EMS)企業であるFoxconnとの契約の一環として、ウィスコンシン州のマウントプレザントにクロイツィガー家が所有する広大な土地の買収を計画していました。
当時、クロイツィガー家が所有する土地に対して提示された買収額は、Microsoftの買収額の3分の1程度だったそうです。クロイツィガー家はこの買収案を拒否し、より良い買収案を待っていました。
これに対して、Microsoftは総額7600万ドルで407エーカーの土地を買収することで合意しています。クロイツィガー家の弁護士を務めるデイビッド・バーンズ氏は、Milwaukee Business Journalに対して「クロイツィガー家はマウントプレザントとMicrosoftの幸せを願っており、人々がプライバシーを尊重してくれることに感謝しています」と語りました。
Microsoftの支払額は土地の記事作成時点での評価額よりも大幅に高額なものとなっています。クロイツィガー家の保有する土地は、2023年初頭は17万4200ドル(約2500万円)と評価されていたものの、改良を加えた後は59万8400ドル(約8500万円)に上昇したと土地の査定を行ったダン・マクヒュー氏はThe Vergeに語りました。
クロイツィガー家がMicrosoftに売却する土地には、巨人の国カボチャ農園と呼ばれるカボチャ農園と、トウモロコシで作られた迷路も含まれます。Microsoftが今回買収した土地は、同社が総額9970万ドル(約140億円)で買収した641エーカー(約2.6平方km)の別の土地に隣接しているそうです。
Microsoftの最終目標はマウントプレザントの広大な土地にデータセンターキャンパスを建設することです。この土地にMicrosoftは10億ドル(約1400億円)以上を投資する予定です。なお、Microsoftは当初、マウントプレザントに建設されるデータセンターキャンパスで200人の従業員を雇用する予定でしたが、最終的に雇用される従業員は460人以上にまで膨れ上がる可能性があるそうです。
一方、Foxconnがマウントプレザントの土地に建設予定だった工場では、1万3000人の雇用が創出される予定でした。
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