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イギリスの経済誌「The Economist」が選ぶ「2023年の必読書」は?


主に国際政治と経済を中心に扱うイギリスの週刊新聞「The Economist(エコノミスト)」が、「2023年のベストブックリスト」を公開しています。本のジャンルは「時事問題と政治」「ビジネスと経済」「伝記と回想録」「歴史」「フィクション」「文化と思想」「科学技術」の6つで、合計55冊がリストアップされています。

The best books of 2023, as chosen by The Economist
https://www.economist.com/culture/2023/12/01/the-best-books-of-2023-as-chosen-by-the-economist

◆時事問題と政治
・01:「Deadly Quiet City: True Stories from Wuhan」慕容雪村(ムロン・シュエクン)著
新型コロナウイルスのパンデミックが始まった2020年に、著名な中国人作家が湖北省武漢市の人々にロックダウン中の経験についてインタビューした本。


・02:「Fear Is Just a Word」アザム・アーメド著
メキシコで麻薬カルテルに娘を誘拐、殺害された母親が、独自に麻薬カルテルを追跡して正義を追求したノンフィクション。


・03:「Flowers of Fire: The Inside Story of South Korea's Feminist Movement and What It Means for Women' s Rights Worldwide」ハウォン・ジョン著
世界的な共鳴と平等を求める韓国のフェミニストの闘争を明らかにした本。多くの韓国人はいまだに女性を「料理人、掃除機、『子作り機械』」などと考えていると痛烈に描写し、性被害から公職における不平等まで女性蔑視の物語をつづっています。


・04:「The Kingdom, the Power, and the Glory: American Evangelicals in an Age of Extremism」ティム・アルバータ著
アメリカにおける福音主義運動の年代記。アメリカの月刊誌The Atlanticのライターである著者が、自分が育った宗教界が権力に飢えた詐欺師や右翼民族主義者たちに乗っ取られていくのを、怒りと悲しみを含めて描き出しています。


・05:「Some People Need Killing」パトリシア・エヴァンジェリスタ著
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ第16代大統領が実施した違法薬物撲滅キャンペーンを、フィリピン人ジャーナリストがレポート。2万7000人が超法規的に殺害された麻薬との戦争は、フィリピン国民の大多数に支持されています。


・06:「Sparks: China's Underground Historians and Their Battle for the Future」イアン・ジョンソン著
中国の公式記録を改定し、歴史の真実を説明しようとする学者、芸術家、映画制作者、ジャーナリストからなる「地下歴史家」の活動について、ピューリッツァー賞を受賞したジャーナリストが解説しています。


◆ビジネスと経済
・07:「Anansi's Gold: The Man Who Looted the West, Outfoxed Washington, and Swindled the World」イエポカ・イェーボ著
ガーナのジョン・アッカー・ブレイ・ミーザは、「大金が隠されている場所を知っている」というウソを1970年から1990年ごろの約20年間広めることで、数百人から数千人の投資家をダマし続けました。本書では、「世界で最大級の異形を成し遂げた詐欺師」として詳細を解説しています。


・08:「Best Things First」ビョルン・ロンボルグ著
国連の広大で曖昧な「持続可能な開発目標(SDGs)」を、「世界の貧しい人々を助けるための費用対効果の高い12の政策」に置き換えるべきと熱烈に主張した一冊。「現在の政策には、実現が難しく、多額の費用がかかり、ほとんど役に立たないものもあります。その他の問題は低コストで、顕著な成果を上げて解決されるものもあります」と取り組むべき問題の優先順位について著者は語っています。


・09:「The Fiscal Theory of the Price Level」ジョン・コクラン著
スタンフォード大学の経済学教授が、「価格水準の財政理論」として、金利ではなく政府債務が物価を決定するという新しい理論を構築しました。The Economistによると、経済学者にとって刺激的で、大赤字と高インフレの時代にピッタリの理論となっているとのこと。


・10:「The Geek Way: The Radical Mindset that Drives Extraordinary Results」アンドリュー・マカフィー著
マサチューセッツ工科大学(MIT)のテクノロジーとビジネスの第一人者が、シリコンバレーにインスピレーションを与える考え方を提案。チームワークやプロトタイプの迅速な作成、個人の責任が高まることによる官僚主義を回避する方法に焦点を当て、生活やビジネスの他の分野にどのように有効に適用できるかを説明しています。


・11「How Big Things Get Done: The Surprising Factors That Determine the Fate of Every Project, from Home Renovations to Space Exploration and Everything In Between」ベント・フライヴビェアグ、ダン・ガードナー著
オックスフォード大学の学者とジャーナリストの共著である本書では、大きなプロジェクトがしばしば「期限や予算を守れない」というトラブルにぶつかる原因と、それに対処する方法について考察しています。


・12:「Material World: A Substantial Story of Our Past and Future」エド・コンウェイ著
銅、鉄、リチウム、石油、塩、砂という 6 つの重要な物質がどのように人類の歴史を変え、現代経済を支えてきたのかを、世界を旅して調査した一冊。


・013:「The Missing Billionaires: A Guide to Better Financial Decisions」ビクター・ハガニ、ジェームス・ホワイト著
「何を売買するか」ではなく、「どれだけ売るか」という、金融における重要かつ無視されている問題を扱った本。洗練された専門家でさえ、この質問に対する答えが鈍く、結果として財産を失う傾向があります。数学的な金融理論ですが、過度に難解ではないため、金融市場に興味がある人なら誰でも興味持てる本となっています。


・014:「Scaling People: Tactics for Management and Company Building」クレア・ヒューズ・ジョンソン著
Googleと金融サービスのStripeで幹部を務めた経験のある男性が、フィードバックの提供や委任から会議の運営、チームの構築に至るまで、あらゆる経営の基本について実践的なガイドを提供。


・015:「Unscripted: The Epic Battle for a Media Empire and the Redstone Family Legacy」ジェームズ・スチュワート、レイチェル・エイブラムス著
2020年に亡くなったアメリカのメディア王サムナー・レッドストーン氏の最晩年について深く追究し、サムナー氏の横暴な性格と常軌を逸した行為について、時には耐え難いほどの描写もふまえ、詳細に掘り下げています。


◆伝記と回想録
・16:「Hitler, Stalin, Mum and Dad: A Family Memoir of Miraculous Survival」ダニエル・フィンケルスタイン著
著者であるフィンケルスタイン氏の母方の祖父であるアルフレッド・ウィーナー氏は、ホロコーストを記録する最も広範なアーカイブを作成した著名なドイツ系ユダヤ人で、妻と娘たちが強制収容所に送られました。また、フィンケルスタイン氏の父方の祖母は、シベリアの強制収容所を経験しています。それぞれが苦難の時代でどのように生きたか、雄弁なサバイバルの物語が語られています。


・17:「Ian Fleming: The Complete Man」ニコラス・シェイクスピア著
ジェームズ・ボンドで有名な「007」シリーズを生んだイアン・フレミングの刺激と苦悩に満ちた伝記。


・18:「Into the Amazon: The Life of Cândido Rondon, Trailblazing Explorer, Scientist, Statesman, and Conservationist」ラリー・ローター著
ブラジルの貧しい地域出身の孤児であるカンディド・ロンドンは、アマゾンで記念碑的な土木工事を監督し、地元の先住民族に対する非暴力アプローチの先駆者として軍人に上り詰めました。時代を先取りしたヒューマニズムを持った英雄を、ニューヨーク・タイムズのジャーナリストが生き生きとした視点で描き出しています。


・19:「J. L. Austin: Philosopher and D-Day Intelligence Officer」M・W・ロウ著
オックスフォードの哲学研究に大きな影響を与え、1944年に連合軍がフランス侵攻を進めた際には情報分析官として重要な役割を果たしたJ・L・オースティンの伝記。


・20:「King: A Life」ジョナサン・エイグ著
マーティン・ルーサー・キング牧師のあらゆる取り組みに着目した壮大な伝記。


・21:「Milton Friedman: The Last Conservative」ジェニファー・バーンズ著
アメリカの経済学者であるミルトン・フリードマンの伝記。フリードマンは1980年代に世界中で自由市場改革を促すために誰よりも尽力した経済学者として知られており、本書では自由放任主義の経済政策と自由主義思想の形成におけるフリードマンの役割を記録しています。


・22:「Monet: The Restless Vision」ジャッキー・ウルシュレーガー著
印象派を代表するフランスの画家クロード・モネの人生と作品について、フィナンシャル・タイムズの主任美術評論家が巧みに解説した作品。


・23:「Still Pictures: On Photography and Memory」ジャネット・マルコム著
2021年に亡くなったニューヨークの作家について、死後の回想録という形で、独特の鋭さを持った彼女の子ども時代や記した物語が記録されています。


・24:「Waiting to Be Arrested at Night: A Uyghur Poet's Memoir of China's Genocide」タヒル・ハムト・イズギル著
アメリカに亡命中のウイグル族の詩人が、中国政府の拘束と拷問からどのように生存してきたか語った回想録。


・25:「Wifedom: Mrs Orwell’s Invisible Life」アンナ・ファンダー著
1984年」や「動物農場」で知られるジョージ・オーウェルの妻であるアイリーン・オショーネシーの人生についての示唆に富んだ伝記。


◆歴史
・26:「A Day in the Life of Abed Salama: Anatomy of a Jerusalem Tragedy」ネイサン・スロール著
History
エルサレム在住のアメリカ人ジャーナリストが、2012年にヨルダン川西岸でパレスチナ人の子供6人と教師1人が死亡したバス事故に至るまでの出来事を調査。歴史とジャーナリズムに非難と嘆きを交えながら、この事故とその後のトラウマを忘れてはならないと主張しています。


・27:「The Blazing World: A New History of Revolutionary England」ジョナサン・ヒーリー著
17世紀のイギリスの革命期を親しみやすく説明した一冊。


・28:「Emperor of Rome: Ruling the Ancient Roman World」メアリー・ビアード著
ローマの「真の歴史」を探求する熱意で知られるケンブリッジ大学の教授が、30人のローマ皇帝を調査して解説しています。


・29:「In Her Nature: How Women Break Boundaries in the Great Outdoors」レイチェル・ヒューイット著
サイクリスト、ハイカー、登山家、ランナーなど、アウトドアスポーツを求めて戦った先駆的な女性たちの歴史。


・30:「Judgment at Tokyo: World War II on Trial and the Making of Modern Asia」 ゲイリー・バス著
第二次世界大戦の責任を追及される日本の将官や政治家を訴追する取り組みについて綿密に調査した権威ある本。


・31:「The Lumumba Plot: The Secret History of the CIA and a Cold War Assassination」スチュアート・リード著
独立後のコンゴで、1960年のわずか3か月だけ首相を務めたパトリス・ルムンバの、その後暗殺されるまでの栄枯盛衰を詳しく語っています。


・32:「Revolutionary Spring: Fighting for a New World 1848-1849」クリストファー・クラーク著
ケンブリッジの歴史家が、ヨーロッパのほぼ全土に革命が広がった1848年の出来事をたどっています。本書では、理想主義者、思想家、宣伝活動家、皮肉屋といった重要な役割を担った人物たちを特集し、彼らの犠牲が無駄ではなかったと主張しています。


・33:「On Savage Shores: How Indigenous Americans Discovered Europe」キャロライン・ドッズ・ペノック著
16世紀ヨーロッパの先住民族についての興味深い説明が記されています。


・34:「The Wager」デビッド・グラン著
1741年に南アメリカ大陸のコロラド川以南を指すパタゴニア沖で発見された難破船のスリリングな記録を、2023年に映画化された「キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン」の作者が記述しています。


◆フィクション
・35:「The Bee Sting」ポール・マーレー著
さまざまな視点から語られる、不幸な家族の物語。10代の少女の怒り、少年の恐怖、父親の秘密、母親の失望と悲しみを、説得力を持った語り口で呼び起こします。


・36:「The Fraud」ゼディ・スミス著
イギリス貴族の後継者だという肉屋を中心に、肉屋を支持する元奴隷と、作家の女性に焦点を当てた歴史小説。


・37:「Kairos」ジェニー・アーペンベック著
ドイツ民主共和国末期の東ベルリンを舞台に、中年男性学者と若い女子学生の間で険悪になった不倫関係を描きます。個人的な事柄と政治や歴史を見事に織り交ぜており、読者を不安にさせる構成が魅力的。


・38:「North Woods」ダニエル・メイソン著
マサチューセッツ州の森の中にある一軒家を舞台に、4世紀に及ぶ年月を描き出します。歴史の中で何が失われていったのか、という考察が魅力的です。


・39:「Prophet Song」ポール・リンチ著
2023年のブッカー賞受賞作。政府が権威主義に屈し、市民的自由を踏みにじっている架空のディストピアのアイルランドで、4人の子を持つ母親が家族を団結させようとする姿を描いています。


・40:「Soldier Sailor」クレア・キルロイ著
朝食を作ることやスーパーマーケットに行くことなど、幼児を連れていると日常の仕事をこなすことがいかに難しいかということに触れながら、巧みで不穏な母性を探究する物語。


・41:「Western Lane」チェトナ・マルー著
語り手である11歳のゴピは、母親の死後、亡くした父親がかつて勧めていたスカッシュを始めます。エレガントなスタイルで力強い感情を呼び起こす、悲しみと成長を描いたスリムで繊細なデビュー小説。


◆文化と思想
・42:「Eight Bears: Mythic Past and Imperiled Future」グロリア・ディッキー著
世界に生き残っているクマは、パンダやホッキョクグマ、グリズリーなど、およそ8種しかいません。ジャーナリストが8種のクマと出会うために世界中を旅して、絶滅の危機にあるクマが直面している環境や問題を明らかにしています。


・43:「Gradual: The Case for Incremental Change in a Radical Age」グレッグ・バーマン、オーブリー・フォックス著
ささやかな改善を長期にわたって続けることで人類はより豊かに成長したと考える「漸進主義」の主張。極端な改革は、流血や検閲などを起こす傾向がありますが、漸進主義はゆるやかに機能します。


・44「High Caucasus」トム・パーフィット著
ロシアの黒海沿岸からカスピ海まで、コーカサス山脈を越えたハイキングについて語った旅行記。


・45「The Identity Trap: A Story of Ideas and Power in Our Time」ヤシャ・モウンク著
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の政治学者による、キャンセル・カルチャーに焦点を当てた学術書。キャンセル・カルチャーとは、SNSなどで政治家の過去を掘り返したりケンカするようにあおったりして、不適切な発言や行動から失脚を狙う動きを指します。現代の政治は、政策や公務だけではなく広く人格や生活も注目される「アイデンティティ政治」になっていることについてよく議論されています。


・46:「Magisteria: The Entangled Histories of Science & Religion」ニコラス・スペンサー著
科学と宗教は相反するものであるという一般的な理解は誤解であり、両者は世界を理解する2つの方法として相互作用していると本書では主張しています。宗教は科学的知識を評価する批判的思考を生み出し、科学はしばしば私たちの常識を超えた力を評価する意識によって触発されました。


・47:「Pandora’s Box: The Greed, Lust, and Lies That Broke Television」ピーター・ビスキンド著
21世紀初頭のテレビ黄金時代における、「パンドラの箱」に封印されたスキャンダラスな舞台裏。当時のテレビ番組は今よりかなり危険でルール違反も多く、オリジナリティにあふれていたと作者は主張しています。


・48:「Sailing Alone: A History」リチャード・キング著
人が何かに取りつかれたように小さな船に乗り込んで世界中の海を航海したくなるのは、何が原因なのか。魅力的で美しい文章で問いかけています。


・49:「A Thread of Violence: A Story of Truth, Invention, and Murder」マーク・オコネル著
綿密な犯罪調査で、「多くの人生の表面下に潜む闇と暴力」を理解しようと努めた本。重要な主題として、1982年のアイルランドで連続殺人を犯したマルコム・マッカーサーを扱っています。


◆科学技術
・50:「The Coming Wave: Technology, Power, and the Twenty-first Century's Greatest Dilemma」ムスタファ・スレイマン著
AIの大手であるDeepMindの共同創設者であるスレイマン氏が、経済および社会を変革するAIの可能性と、AIの悪用や監視社会につながるリスクについて冷静に考察しています。スレイマン氏は本書について「AIの暗い面について書くのは、心が痛むような作業でした。私は、私の考えが間違っていることを願っています」と語りました。


・51:「The Heat Will Kill You First: Life and Death on a Scorched Planet」ジェフ・グッデル著
気温の上昇が環境や社会をどのように脅かすのか、気候ジャーナリストが徹底的に調査。「誰にでも手に取って理解しやすい気候変動に関する数少ない本」とThe Economistは評価しています。


・52:「Outlive: The Science and Art of Longevity」ピーター・アティア著
長生きについての専門家が、現代医学の多くがいかに時代遅れであるか明らかにします。より健康に長生きするために、人々はなにをすべきなのか。


・53:「Time to Think」ハンナ・バーンズ著
イギリスの小児科ジェンダークリニックで起きた医療スキャンダルに焦点を当て、子どもの性同一性についてどのように向き合うかという論争に取り組んだ一冊。


・54:「Ultra-Processed People: Why Do We All Eat Stuff That Isn't Food ... and Why Can't We Stop?」クリス・ヴァン・トゥレケン著
安くておいしい「超加工食品」には、大きな代償が伴うと警告した本。


・55:「What an Owl Knows: The New Science of the World's Most Enigmatic Birds」ジェニファー・アッカーマン著
自然史を専門とする作家が、最近の研究に基づいたフクロウの魅力について解説。


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in メモ, Posted by log1e_dh

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