メモ

通学せず家で勉強する「ホームスクーリング」がアメリカで定着しつつある


新型コロナウイルスのパンデミックがあった2020年に、アメリカでは学校に通わず家で勉強する「ホームスクーリング」を選択する家庭が大きく増加しました。この傾向はパンデミックの影響がなくなれば終わるもので、みんな学校に戻ってくるものだと予測されていたのですが、実態は予測に反し、引き続きホームスクーリングが人気であることが調査により明らかになっています。

How many kids are homeschooled in the U.S.? Growth by school district. - Washington Post
https://www.washingtonpost.com/education/interactive/2023/homeschooling-growth-data-by-district/


Home schooling's rise from fringe to fastest-growing form of education | WV News | wvnews.com
https://www.wvnews.com/news/wvnews/home-schoolings-rise-from-fringe-to-fastest-growing-form-of-education/article_76a33c48-781c-11ee-83a2-b76c465385b9.html


アメリカではすべての州で、公立学校、私立学校のほかに、家庭を拠点として行う「ホームスクーリング」が教育の場として法的に認められています。

2020年のパンデミック以前から、宗教上の理由や家庭の事情、また学校で発生する銃乱射事件への懸念などから、ホームスクーリングを選択する家庭は一定数ありましたが、2020年の新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、ホームスクーリングの生徒数は2017年の生徒数を基準として61%増となりました。同じく2017年の入学者数を基準とした数字で、私立学校の入学者数は横ばい、公立学校の入学者数はむしろ減少しています。


ホームスクーリングの生徒数増加は当初、あくまでパンデミックの影響によるものであり、長期的に続くものではないだろうとみられていました。しかし、実際には2022年もホームスクーリングの生徒数は2017年比で51%増で、私立学校は7%増、公立学校は4%減となりました。

こうしたホームスクーリングの勢いの要因には、パンデミックの他に、公立学校の不振を指摘する声もあったとのこと。しかし、The Washington Postの調査により、共通テストのスコアから測定した学区内の教育の質とホームスクーリングの伸びとの間に相関関係はないことが明らかになっています。

連邦政府によると、2019年時点でホームスクーリングを受けている生徒の数は150万人で、The Washington Postはこの数字をもとに、2023年時点のホームスクーリングの生徒数を190万人から270万人と推計しています。なお、公立の特別認可校(チャータースクール)の生徒数が約370万人、カトリック学校の生徒数が170万人未満だとのことです。

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in メモ, Posted by logc_nt

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