MacはUSB-Cポートで液体を検出するとAppleに通知するシステムをmacOS Sonoma 14.1から導入

Apple製品のうちiPhoneやApple Watchなどは耐水性能を有していますが、Apple製品向けの修理サービスであるAppleCareでは、液体による損傷は保証対象外となっています。iPhoneやiPodなどでは液体によって損傷したかどうかを調べるために液体侵入インジケータが端末内に存在しているのですが、最新版のmacOS Sonoma 14.1ではUSB-Cポートで液体を検出した場合、Appleに通知を送るシステムが追加されていることが明らかになりました。
Macs can now detect liquids in USB-C ports
https://9to5mac.com/2023/11/03/macs-liquids-detected-in-usb-c-ports/

iPhoneの損傷が液体によるものか否かを判断するために、端末内には液体による侵入を検知するための液体浸入インジケータ(LCI)が内蔵されています。iPhone 14 Proの場合、LCIはSIMカードスロットの中にあります。

Apple関連メディア・9to5Macの調査によると、記事作成時点でのMac向けOSの最新バージョンであるmacOS Sonoma 14.1には、「liquiddetectiond」(液体検知)という名前の新しいシステムデーモンが含まれているそうです。「liquiddetectiond」はMacが液体にさらされたことを識別するための機能で、バックグラウンドで実行され、Macの各USB-Cポートから液体検出分析を収集するそうです。
「liquiddetectiond」は「液体検出および腐食軽減デーモン」とも呼ばれており、iPhoneやiPodにも同様のデーモンが含まれています。iPhone版の液体検出デーモンは、コネクタ内で液体が検出された場合にユーザーに警告を発し、端末の損傷を防ぐために充電ケーブルを抜くようユーザーに通知するものです。
ただし、Mac版の液体検出デーモンのコードを分析すると、この機能は情報の分析にのみ使用されており、エンドユーザー機能には関連付けられていないことが示唆されています。Appleは最終的にiOSにすでに存在する液体検出デーモンと同様のアラート機能をMacで実装する可能性がありますが、記事作成時点では「収集されたデータはMacがAppleCareの対象か否かを判断するために利用される可能性の方が高い」と9to5Macは指摘しています。

もちろん、これはAppleが「Macが液体にさらされたかどうか」を知るための方法のひとつにすぎません。Appleのウェブサイトによると、「現行のMacノートブックコンピュータやApple製の一部の有線/ワイヤレスキーボードには、製品が液体に接触したかどうかを調べるための液体浸入インジケータ(LCI)が装備されています。」と記されており、iPhoneと同じLCIが搭載されていることがわかります。
なお、Mac版液体検出デーモンが最新バージョンのmacOSを実行しているすべてのMacで機能するのか、それとも追加のハードウェア要件が必要なためM3搭載Macでのみ動作するのかは不明です。
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in ソフトウェア, Posted by logu_ii
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