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マクドナルドがアプリの利用規約に集団訴訟実質不可などを追加しユーザーは同意するかアプリ削除かの2択を迫られることに

スマートフォンアプリの利用を開始するときの「利用規約」は、簡素ではない内容がぎっしりと書かれているため、あまり読んでいないという人も多いはず。しかし、このたびマクドナルドのアプリで行われた利用規約の改定では、顧客が集団訴訟を起こすことが実質的に不可能になるような内容が追加された上に、利用規約を受け入れない選択肢がなく、規約に同視するかアプリを削除するかの2択になっているとして話題を呼んでいます。

McDonald's New Terms And Conditions Have People Deleting The App
https://www.mashed.com/1432093/mcdonalds-new-app-terms-conditions-reactions/


食に関するニュースサイト・Mashedによると、マクドナルドのアプリの利用規約が改定され、傷害や第三者による過失、アプリの誤動作にまつわるマクドナルドの責任などについての内容が新しくなったとのこと。

特に顧客に影響を与えるものとして指摘されているのが、「訴訟を起こすことはできない」という旨の内容です。規約では新たなプロセスとして、顧客はマクドナルドに調停を求める意向を通知し、マクドナルドと会合を行って問題について話し合ったのちに、初めて調停人が入るという順が提示されています。


これは、複数人の陪審員による意思決定のプロセスをなくし、1人の調停人に結果を決定する裁量を与えるものである都合上、集団訴訟はできなくなり、顧客はそれぞれ独自にマクドナルドに対して異議申し立てを起こさなければいけなくなるとのこと。

さらに大きな問題としてMashedが指摘しているのは、「この利用規約に同意しない」というチェックボックスが存在しないことで、アプリのユーザーに与えられている選択肢は「同意する」を選ぶか、アプリを削除するかの2択になっている点です。

ユーザーからは、この「契約」を結ぶにあたって署名や日付が入らないことから、法的に強制力を持つものなのか否かを疑う声があるものの、Mashedは、マクドナルドが必要な情報をすべて提供し、ユーザーに同意するか拒否するか選べるようにしているのであれば多くの州で法的強制力を持つことになると述べています。

マクドナルドの訴訟案件といえば、ドライブスルーで購入したコーヒーでやけどを負った女性が裁判を起こした「マクドナルド・コーヒー事件」が有名ですが、陪審裁判にならないのであれば、同種の訴訟はもう起きないことになります。

コーヒーをこぼして多額の賠償金を得た「マクドナルド・コーヒー事件」の真実 - GIGAZINE

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in ソフトウェア, Posted by logc_nt

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