Google Pixel 8＆Pixel 8 Proをベンチマーク測定、Pixel 7シリーズから隔世の進化を遂げたCPU・GPU・AI処理性能を徹底比較

Googleが2023年10月12日(木)に発売したスマートフォン「Google Pixel 8」と「Google Pixel 8 Pro」が前モデルから進化した最大のポイントは、Pixel 7シリーズのTensor G2から演算能力が桁違いに向上し、AI機能に一層の磨きをかけたTensor G3へのアップグレードです。GIGAZINE編集部では、そんなPixel 8とPixel 8 Proを発売日当日に購入しているので、そのパワーを確かめるべくPixel 7やPixel 7 Proと一緒にベンチマークテストを実施して性能を比較してみました。

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・目次
◆1：CPU
◆2：GPU
◆3：機械学習
◆4：まとめ

◆1：CPU
まずは定番のベンチマークアプリであるGeekbench 6でCPU性能をチェックしていきます。テストは2回ずつ行い、マルチコアのスコアの数字が高い方を採用しました。なお、Pixel 8とPixel 8 Proは発売直後のためかGoogle Playからアプリをインストールできなかったので、サイドローディングにより導入しています。

まず、Pixel 7はシングルコアは1450、マルチコアが3762でした。

続いて、Pixel 7 Proは1489と3747でした。

そして、Pixel 8が以下。シングルコアが1676、マルチコアが4224とPixel 7より大きく向上しています。

Pixel 8 Proではさらにスコアが上がり、シングルコアが1775、マルチコアが4574でした。

Pixel 8シリーズは、前モデルからCPUのコア数が8コアから9コアに増加しており、1コアの性能とマルチコアの性能の両方が大きく引き上げられていることがわかりました。

◆2：GPU
次に、ゲームなどで重要になってくる描画性能を3DMarkでチェックしていきます。使用するテストはWild Lifeで、2回実施して数字のいい方を採用しました。

まず、Pixel 7のスコアが6660でした。

Pixel 7 Proは6684。

一方のPixel 8は前モデルに大きく差を付けて8590。

Pixel 8 Proは最高点の8605で、グラフィック処理でもPixel 8シリーズが圧倒的な違いを見せた結果となりました。

◆3：機械学習
Pixelシリーズに搭載されているTensorは特にAI機能に秀でたSoCです。そこで、機械学習の性能をチェックできるGeekbench MLでもベンチマーク測定を行ってみました。テストは各2回実施して、数字のいいものを使用しています。

まず、Pixel 7はスコアが365でした。

Pixel 7 Proは366。

続いて、Pixel 8は438でした。

Pixel 8 ProはPixel 8より下がってしまいましたが、それでも前モデルを大きく引き離して435の記録をつけました。

◆4：まとめ
結果をまとめると、以下のようになりました。この結果から、Pixel 8シリーズの心臓部に採用されているTensor G3は、前モデルのTensor G2から全面的に性能が向上した正統進化形のチップだということが確かめられました。