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リモートワークは生産性を損なうのか?


2020年の新型コロナウイルスのパンデミック以降広がったリモートワークが、ビッグテックなどを中心に縮小傾向にあります。その理由の1つは「リモートワークは生産性が落ちる」というものですが、実際にはリモートワークは生産性を損なうものではないと、政治・経済紙のThe Hillが反論しています。

Does working from home damage productivity? Just look at the data.  | The Hill
https://thehill.com/opinion/technology/4228100-does-working-from-home-damage-productivity-just-look-at-the-data/


The Hillによると「在宅勤務は機能するか」という疑問に対するシンプルな答えは「イエス」だとのこと。リモートワークでは「仕事をするよりも遊んだり、寝たり、テレビを見たりするのではないか」という心配が出るところですが、実際のところは、生産性が13%向上したとのこと。

生産性向上の要因は2つ。1つは、1日あたりの作業時間が9%増加したためです。リモートワークだと前述の通り通勤時間が発生しないため、仕事に遅刻することがほとんどなくなります。


また、無駄な時間が減ったことも挙げられます。同僚とおしゃべりに費やす時間が減ったほか、昼休みも短くて済み、病欠も少なくなったとのこと。

リモートワークをしている従業員によると、オフィスはうるさくて集中するのに苦労した一方、家は静かなので仕事がしやすいと、生産性向上の理由に環境の良さを挙げています。実際、1分あたりのアウトプット量が4%増加したというデータもあります。


アメリカではパンデミック以前、労働生産性の伸びは1.2%でしたが、2020年のパンデミック以降は1.5%に上昇したとのこと。

人事の点でもリモートワークは好まれており、オフィス勤務とリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークを取り入れた企業で、従業員の退職率が35%減少した事例があるとのこと。

The Hillはデータと調査結果をもとに「適切に管理された在宅勤務は、コストを削減して利益を上げながら、生産性を向上させ維持することができます」と述べています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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