ハードウェア

BMWのワイヤレス充電がiPhone 15を破壊する可能性


BMW車のワイヤレス充電パッドでiPhone 15 Proを充電したユーザーが「iPhoneのNFCチップが壊れた」と報告しました。ワイヤレス充電がハードウェアに影響を与えた可能性が指摘されていて、被害を報告したユーザーは端末の交換を余儀なくされました。

Warning: BMW Wireless Charging May Break iPhone 15's Apple Pay Chip - MacRumors
https://www.macrumors.com/2023/10/01/bmw-charging-may-break-iphone-15-nfc-chip/


Apple関連のニュースを取り扱うMacRumorsで共有された情報によると、BMWの「X5 M60i」でワイヤレス充電したiPhone 15 Proに、NFCチップが動作しないという不具合が発生したとのこと。影響を受けたユーザーは「端末のWalletアプリが操作できなくなった」と報告しています。

このユーザーによると、ワイヤレス充電を行った端末が白い画面のデータ復旧モードになり、再起動し、その後にNFCチップが機能しなくなったとのこと。ユーザーがWalletアプリを開くと「Apple Payを設定できませんでした」というエラーメッセージが表示され、カードの追加やApple Cash有効化などの各種設定項目にアクセスできなくなったそうです。このユーザーは、iOS 17.0.2を再インストールしたり、端末を工場出荷時の状態に復元したりしたそうですが、いずれも問題の修正には至りませんでした。


ユーザーはサポートへ連絡し、交換用端末を受け取りました。当初ユーザーは原因を不明としていましたが、他ユーザーからの指摘もあり、「BMW車が原因なのでは」という結論に至ったそうです。BMW車で充電しないように気をつけた結果、交換用端末で同様の不具合はまだ発生していないとのこと。

当該ユーザーが所有していた端末は「iPhone 15 Pro 256GB」でした。このユーザーの他にも、「iPhone 15 Pro Max 1TB」を所有するユーザーなど、少なくとも5人が同じ問題を報告しています。また「iPhone 14 Proでは問題が起きなかった」という声もあり、iPhone 15シリーズに特有の問題ではないかとも考えられています。


最初に問題を報告したユーザーは、Apple Storeの修理担当者から「NFCモジュールが不良だったようだ」とのコメントをもらっているとのこと。他のユーザーは「Apple Payセンサーのハードウェアの問題が特定された」などの答えが得られたと報告しました。

問題が発生したユーザーの車種は「X5 50e」や「トヨタ スープラ」にBMWのワイヤレス充電器を載せたモデルなどで、いずれもBMWの充電器に関連して不具合が発生していました。一方でBMWの「X1」「X3」を所有しているユーザーが「問題はなかった」と報告しているなど、車種によって違いがあるようです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
iPhone 15シリーズは充電中や長時間使用時にオーバーヒートする問題が複数ユーザーから報告される - GIGAZINE

「iPhone 15 Proの異常な発熱」はA17 Proではなく「設計上の妥協が原因」との指摘 - GIGAZINE

AppleがiPhone 15 Proの異常発熱問題はハードウェアではなくソフトウェアが原因と説明、改善のためのソフトウェアアップデートの配信も約束 - GIGAZINE

Appleが開発したレザーの代替素材「ファインウーブン」は最悪との報道 - GIGAZINE

iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxはケースなしで使うと一時的にフレームの色が変色することがあるとAppleが発表 - GIGAZINE

iPhone 15 Proの落下テストの結果「背面ガラスが従来よりも割れやすくなっている」可能性、iPhone 15 Pro Maxは指で押すだけでガラスが割れるとも - GIGAZINE

「iPhone 15」外観レビュー、待望のUSB-Cが搭載されるなど前機種からどう変化したのか確かめてみた - GIGAZINE

in モバイル,   ハードウェア,   乗り物, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article here.