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「iPhone 15 Proの異常な発熱」はA17 Proではなく「設計上の妥協が原因」との指摘


iPhone 15シリーズは充電中や長時間使用時に端末が異常に発熱することが複数ユーザーから報告されています。異常発熱の原因はiPhone 15 Proに搭載されているSoCの「A17 Pro」にあるのではという声もあったのですが、Apple関連の確度の高いリーク情報を取り扱うアナリストのミンチー・クオ氏が、「設計上の妥協が原因」と指摘しています。

The iPhone 15 Pro series overheating issues are unrelated to TSMC’s advanced 3nm node / iPhone 15 Pro系列的過熱問題,與台積電的3nm製程無關 - 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) - Medium
https://medium.com/@mingchikuo/the-iphone-15-pro-series-overheating-issues-are-unrelated-to-tsmcs-advanced-3nm-node-iphone-15-5f354b1ab155


iPhone 15 Pro overheating problems caused by design compromises, Kuo says - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2023/09/26/iphone-15-pro-overheating-updates-fix/

iPhone 15シリーズでは急速充電時や長時間使用時に本体が異様に発熱する問題が報告されています。症状はユーザーによってまちまちのようですが、特に多いのが「急速充電時に本体が素手では持てないほど発熱する」という点。サーモグラフィカメラを使って温度を測定したところ、異常発熱時に本体は45度を超えるようです。

iPhone 15シリーズは充電中や長時間使用時にオーバーヒートする問題が複数ユーザーから報告される - GIGAZINE


この発熱の原因について、テクノロジーメディアのPhoneArenaは「iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxが異常に熱くなることがわかりましたが、これは搭載されているSoCのA17 Proに対するAppleの基準が低いことが原因である可能性があります」と報じていました。

しかし、クオ氏は自身のブログを更新し、「私の調査によると、iPhone 15 Proシリーズの過熱問題はA17 Proの製造を担当するTSMCの高度な3nmプロセスとは無関係です。発熱の原因はチタニウムフレームの採用による軽量化を達成するために、熱設計に妥協が加えられ、放熱面積が減少し熱効率が悪化したためです」と指摘。

ただし、Appleはソフトウェアアップデートを通じて異常発熱問題に対処すると予想されており、Appleがプロセッサのパフォ―マスを下げない限り、「改善は限定的になる可能性がある」とクオ氏は言及しました。これについて、Apple関連メディアの9to5Macは「プロセッサのパフォーマンスを損なうことなく多くの改善を行うのは苦労するかもしれません」と指摘。


クオ氏は「Appleがこの問題に適切に対処しない場合、iPhone 15 Proシリーズの製品ライフサイクル全体にわたって出荷に悪影響をおよぼす可能性があります」と述べ、発熱問題がiPhone 15 Proの売上に影響する可能性を指摘しました。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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