GPT-4を2倍高速かつ無制限に使える「ChatGPT Enterprise」発表
OpenAIがChatGPTの企業向け有料プラン「ChatGPT Enterprise」を2023年8月28日(月)に発表しました。ChatGPT EnterpriseではGPT-4を無制限に利用可能で、動作速度は最大2倍になるとのこと。さらに、データ送受信時の暗号化機能も提供されるなど、セキュリティ面も重視されています。
ChatGPT Enterprise
https://openai.com/enterprise
Introducing ChatGPT Enterprise
https://openai.com/blog/introducing-chatgpt-enterprise
ChatGPTの有料プランである「ChatGPT Plus」では、機能強化版言語モデル「GPT-4」を用いて高精度な会話が可能です。しかし、記事作成時点ではChatGPT Plus加入者であってもメッセージ送信回数が3時間ごとに50件までに制限されています。新たに発表されたChatGPT Enterpriseでは制限が撤廃され、GPT-4を無制限に利用可能となります。
また、ChatGPT Enterprise加入者は最大2倍の動作速度でGPT-4を利用できる他、従業員同士で共通のワークフローを構築するための共有可能チャットテンプレートや、OpenAI APIの無料クレジットも提供されます。
さらに、メンバー情報を一括管理できる管理ツールや、使用状況を分析するためのダッシュボードも使用可能となります。
セキュリティ面も重視されており、データの保存時や転送時には暗号化処理が施されます。また、OpenAIはChatGPT Enterprise加入者のチャット履歴や使用状況を言語モデルの学習に使用しないことを明言しています。
ChatGPT Enterpriseの価格は記事作成時点では非公開で、以下のリンク先からOpenAIの営業部門に問い合わせ可能です。
Contact sales
https://openai.com/contact-sales
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