「1枚の写真が撮影された場所と年」を知識と推理力をフル動員して当てる「TimeGuessr」に挑戦してみた
Googleマップのストリートビューの画像から場所を推測するゲーム「GeoGuessr」はさまざまな知識を総動員して鋭い観察力と推理力を駆使して遊ぶ人気ゲームです。このGeoGuesserにさらに「撮影された年」を当てる要素も加わった「TimeGuessr」が公開されています。撮影場所だけではなく撮影年も当てるということで、果たしてどれだけ難しいのかを確かめるべく、実際にTimeGuessrを遊んでみました。
TimeGuessr
https://timeguessr.com/
「PLAY」をクリックすると、TimeGuessrのプレイが始まります。
さっそく1問目が表示されました。左側に写真が表示され、右下に地図と年指定のスライド、解答ボタンがあります。なお、地図はAppleマップを使用しています。
写真にはエトワール凱旋(がいせん)門が写っているので、パリの写真だとわかります。さらに凱旋門から広い並木道を戦車や軍用車に乗った兵隊が進んでおり、道の端には「VIVE DE GAULLE(ド・ゴール万歳)」と書かれた看板のようなものが掲げられています。これは第二次世界大戦末期のパリ解放時にシャンゼリゼ通りで行われた凱旋パレードだと思われるので、撮影年は1944年とわかります。というわけで、写真の構図から撮影場所と思われるポイントを地図上でクリックしてピンを置き、スライドを動かして「1944」に合わせ、「Make guess」をクリック。
すると、写真の撮影者やタイトル、状況などの説明が表示されました。推理はドンピシャで、撮影年は完璧に合っていましたが、撮影場所はもう少し凱旋門に近い場所だったようです。写真の下には撮影年と撮影場所の正解精度によって各5000点満点、合計1万点で評価されます。今回は撮影場所もわずか76.3mしか離れていなかったということもあり、合計で9998点というかなりの高得点でした。次の問題に進む場合は、右下の「Next Photo」をクリック。
2問目は以下のような写真。しっかりとした石造りのビルの前で、子どもたちが遊んでいます。写真はモノクロなので、撮影年はかなり前に思われます。
写真はマウスをスクロールすることで拡大できます。ビルに刻まれているのはよく見るとヘブライ文字でした。しかし、建物のデザインや子どもたちの服を見ると、アメリカあるいはヨーロッパの町のように思われます。
「そういえば、ニューヨークはかなり大きなユダヤ人コミュニティがあるとテレビで見たことがあるな」と思ったのですが、車のナンバープレートを見るとアメリカのナンバープレートではなさげ。
他にヒントはないかと思ってじっくり写真をながめていると、ビルの一角に「LIBRAIRIE」と書かれているのを発見しました。これは書店を意味するフランス語なので、撮影場所がフランスであると推測できます。
道路がしっかりと舗装されていて、車も多数とまっているところを見ると、やはりパリ市内である可能性は高いと思われます。ただし、より詳しい場所はわからないので、パリ市内のちょっと大通りから外れた部分をクリックしてみました。撮影年は子どもたちの服やモノクロ写真の鮮明さ、車のデザインから1950年~1960年とみて、そのちょうど真ん中である1955年としてみました。
結果は1958年のパリで、おおむね正解。ただし、撮影場所は1.5km離れていました。撮影年は4600点、撮影場所は4956点で、結果は合計9556点。
3問目もモノクロの写真。
建物の看板には明らかにアルファベットではない文字が書かれています。どこのものかははっきりとはわかりませんが、タイ料理屋で見たことのある字かも?と思い、タイではないかと推測。
車や電柱があり、かなり近代化が進んでいる印象なので、ここがタイであるとすると首都のバンコクで撮影された可能性が高いといえます。また、市内は非常にキレイで整っており、戦争による被害が見られないので、第二次世界大戦前に撮影された写真と予想。さらに車のデザインがかなり古いことから、1920年~1930年頃ではないかと考え、間を取って撮影年は1925年だと推理しました。
結果は1929年にバンコク市内で撮影された写真で、推理はかなり当たっていました。撮影年は4300点、撮影場所は4865点で、合計9165点でした。
4問目は久々にフルカラーの写真。しかも写真の鮮明さから見るとかなり最近のものであるように見えます。
手前に写っている男性のジャケットに書かれているのは英語なので、撮影された場所はイギリスかアメリカ。
しかし、アメリカに遺跡のような巨大な石があるイメージがなく、むしろストーンヘンジがあるイギリスではないかと予想。ただし、さすがに世界文化遺産であるストーンヘンジそのものに登ることはないだろうと思い、ひとまずロンドン郊外かつ大学のあるケンブリッジの近くにピンを置きました。さらに若者たちがお酒らしきものを手にして遺跡に乗ってはしゃいでるのに、誰一人としてスマートフォンはおろかフィーチャーフォンすら持っていません。ということは「携帯電話のカメラで写真と撮ってシェアする」という文化がまだ一般的ではなかった頃ということで、撮影年を2000年だと推測。
なんと写真はまさかのストーンヘンジで2005年に撮影されたものでした。説明を見ると、酔っ払った観光客がストーンヘンジの上に登ったところを警備員が注意して降ろそうとしている瞬間だったようです。結果は撮影年が3900点、撮影場所が4340点で、合計8240点でした。
最後の5問目が以下。
左側上部にかかっている看板はフランス語です。フランス語圏であり、写っている人たちのいでたちを考えると、撮影場所はアフリカのどこかと推理。アフリカでフランス領になっていたのは主にアフリカ北部だったはずで、背景は特に砂漠のような気候ではなかったので、海沿いかと思われます。
さらに、壁に描かれている女性が履いているのはスニーカーでした。スニーカーといえば1990年代にバスケットシューズがブームになりますが、このスニーカーはもう少しシンプルなデザインです。写真の鮮明度を含めて考えた結果、撮影年は1980年~1990年だろうと予測し、1985年で回答。
結果を見ると撮影年はかなりいい線をいっていましたが、撮影場所は大外れで、アフリカではなくハイチでした。撮影年は4950点と高得点を記録しましたが、撮影場所は12点で、合計4962点という結果となりました。
5問すべてに回答すると、全5問の合計点が表示されます。もう一度プレイしたい場合は「Play again」をクリック。
TimeGuessrで正解するためには地理や時代背景の知識が必要ですが、それ以上に写真の隅々に目をこらして見つけたものから推理をしていくことも求められます。もちろん回答の制限時間はないのでじっくり考えたり、検索して調べたりしながら新しい知識を身に付けた上で回答していくのもありです。
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