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新型コロナオミクロン株の派生型「EG.5」がアメリカで最も優勢に


EG.5と呼ばれる新型コロナウイルスの亜種が2023年8月時点でのアメリカにおける最も感染者数の多い株とする予測データが、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)から報告されました。

CDC COVID Data Tracker: Summary of Variant Surveillance
https://covid.cdc.gov/covid-data-tracker/#variant-summary


Omicron subvariant EG.5 and its spawn 'Eris' now dominant in the US | Live Science
https://www.livescience.com/health/coronavirus/omicron-subvariant-eg5-and-its-spawn-eris-now-dominant-in-the-us

EG.5は2023年2月に初めて検出された新型コロナウイルスのオミクロン株の亜種です。CDCの推定によれば、2023年7月23日から8月5日までの間にアメリカで新たに発生した感染者の17.3%がEG.5であり、その前の2週間の11.9%を上回っていたとのこと。


CDCは「この2週間の間に臨床検体から採取された正確な遺伝子データがまだ完全に処理されていないため、この割合はモデルを用いて予測されたものである」と指摘しています。

既存のデータでは、このウイルスはアメリカに広がっている他のオミクロン株の種類と非常によく似ており、頭痛、喉の痛み、せきなどの症状を示す可能性が高いものの、致命的なものではないことが示唆されているとのことです。


なお、世界保健機関(WHO)はEG.5を「監視中の亜種」としてリストアップしています。これは、このウイルスの遺伝子が理論的には感染力や病原性を高める可能性があるものの、まだ十分に信頼できる証拠はないということを意味します。

WHOの報告によると、世界規模で見ると7月中旬の時点ではXBB.1.16株が優勢だとのこと。科学系ニュースサイトのLiveScienceは「注目すべきは、WHOが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な緊急事態の終結を決定したため、新しい亜種の出現を追跡する能力が低下していることだ」と指摘。WHOのマリア・ヴァン・ケルクホフ氏は7月26日の記者会見で「COVID-19の世界的な流行を最新のダッシュボードで見てみると、サーベイランスの減少や報告の減少が見られます。ウイルスは依然として循環し、個人に感染する可能性があるため、各国が引き続き監視を続けることが重要です」と述べました。

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in Posted by log1p_kr

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