ロストバゲージした娘のラクロスセットをAirTagを使って試験までに発見
「ロストバゲージ」は、航空会社が荷物だけ乗客と別の便に乗せてしまったり、タグの発行をミスしてしまったり、さまざまな要因で発生します。コロラド州デンバーの女性は、娘のラクロスセットにAirTagを取り付けていたことから、ユナイテッド航空が頼りない案内をするあいだにラクロスのトライアウトが近づいてきたため、自ら積極的に捜索に動き、ついに荷物を探し当てることに成功しました。
This woman used an AirTag to track her lost bag -- and fly to get it | CNN
https://edition.cnn.com/travel/article/airtag-lost-luggage-flight/index.html
この出来事に遭遇したのはサンドラ・シャスターさんと娘のルビーさん。2人は、ルビーさんが出場するラクロスのトーナメントが開催されるメリーランド州ボルチモアを訪れたあと、シカゴ経由でデンバーに帰ってきました。
真夜中の空港でどれだけ待ってもルビーさんのラクロスのセットは出てこず、ユナイテッド航空はシャスターさんらに「翌朝の便で送られてくるはずです」と伝えました。納得したシャスターさんでしたが、午後になっても荷物は届かず、改めてユナイテッド航空のロストバゲージ担当に連絡すると「荷物はまだボルチモアにある」という返答だったとのこと。
しかし、ラクロスセットにAirTagをセットしていたシャスターさんは、荷物がシカゴ・オヘア空港にあることを確認し、そのことをユナイテッド航空に伝えましたが、会社側は「シカゴ・オヘア空港の担当への連絡は許可されていない」と回答。3度目にシャスターさんが電話したときには「どこにあるかまったくわからない」と回答しました。
シャスターさんはデンバー空港のカウンターに赴いて係員と話をしましたが、係員の答えは「AirTagがシカゴにあるからといって、バッグと一緒とは限りませんよ」というものでした。
ルビーさんが翌週にはラクロスのトライアウトを受ける予定だったことから、シェスターさんは早くラクロスセットを取り戻すべく、シカゴ・オヘア空港に自ら乗り込むことを決意。航空券を予約する前にユナイテッド航空に「シカゴへ行く予定です」と伝えたところ、ユナイテッド航空は当初、「シカゴ・オヘア空港の手荷物チームにあなたが訪問する予定だと伝えておきます」と返しましたが、その30分後には「カバンを持って帰ってください」と告げてきたとのこと。
シャスターさんはまだユナイテッド航空を疑っていましたが、シカゴ・オヘア空港に到着すると、探していたラクロスセット入りの荷物が出てきたとのこと。スタッフの説明によれば、シャスターさんの持っていたタグの番号が、ボルチモアからシカゴに向かう乗客の情報に誤って紐付いていて、荷物はシカゴ・オヘア空港で下ろされたものの、誰も受け取らなかったためバックオフィスで保管していたのだそうです。
デンバーに戻ったシャスターさんがこのことをデンバー空港の手荷物スタッフに伝えたところ「すごい、そんなの聞いたことがない」という反応だったとのこと。
なお、スタッフからはこの件で使用したマイルをユナイテッド航空に穴埋めしてもらうべきだというアドバイスがあったため、シャスターさんは再びユナイテッド航空に連絡。3日たっても反応がなかったのですが、CNNがユナイテッド航空にこの出来事について確認を取ったところ、シャスターさんに連絡するより前に3万マイルの返還が行われたそうです。
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