Samsungがまたも前年同期比95%減益、スマホの出荷台数減少にくわえ前四半期に続くメモリの在庫過剰が重荷に
Samsungが2023年第2四半期(4月1日~6月30日)の決算を報告し、2期連続で大幅減益となったことが明らかになりました。スマートフォンの出荷台数減少等で前年同期比95%減の営業利益となったものの、2023年後半はスマートフォン市場やメモリ市場で好転するとの展望をSamsungは示しています。
Samsung Electronics Announces Second Quarter 2023 Results – Samsung Global Newsroom
https://news.samsung.com/global/samsung-electronics-announces-second-quarter-2023-results
Samsung’s profits are down 95 percent for a second consecutive quarter | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2023/07/samsungs-profits-are-down-95-percent-for-a-second-consecutive-quarter/
発表によると、Samsungの第2四半期の売上高は前期比6%減の60兆100億ウォン(約6兆6700億円)、営業利益は前期比5%増の6700億ウォン(約740億円)でした。この数字は2022年第2四半期と比較して売上高で22%減、営業利益で95%減となっています。前年同期は営業利益で14.1兆ウォン(約1兆5700億円)という同社史上最高額をたたき出していましたが、今期は主にスマートフォンの出荷台数が減少したことにより伸び悩みました。
サムスンのモバイルエクスペリエンス(MX)事業とネットワーク事業の第2四半期の売上高は25兆5500億ウォン(約2兆8400億円)、営業利益は3兆400億ウォン(約3400億円)となっています。Samsungは高金利やインフレなどのマクロ経済要因が続いたために市場全体の需要が前四半期から減少したと語り、第1四半期に発売したスマートフォン「Galaxy S23シリーズ」の効果が薄れ、前四半期比で減収となったと報告。また、景気低迷の継続によりマスマーケットの回復が遅れ、第2四半期の売上に影響したとしています。
一方でGalaxy S23シリーズは台数・売上ともに前モデルを上回る実績をあげることができており、「Galaxy Unpacked July 2023」で発表したハイエンドモデルと共に販売強化に注力すると宣言。世界的な景気後退が長期化するリスクを背景に市場成長率の予測は引き下げられるものの、2023年後半はスマートフォン市場全体が前年比プラスに転じるとSamsungは予想しています。
メモリ事業では、SamsungはAIアプリケーションの興隆を見込んでHBMやDDR5製品に注力しており、その結果DRAM出荷が予想を上回って前四半期から業績が改善。一方でサーバー事業では購入需要が回復しておらず、メモリの在庫調整が続けられています。ただし、Samsungは「業界の減産が進み顧客の在庫調整も一段落する」と予想しており、市場は下期に向けて徐々に安定に向かうとしています。
ファウンドリー事業では3nmプロセスが安定化し、GAA構造と呼ばれる技術を用いた第3弾製品の量産が順調に進んでおり、第2世代3nm、2nmプロセスともに順調に開発が進んでいるとのこと。今後は大口顧客からの受注を拡大することで成長基盤を構築し、8nm eMRAMや車載向け8インチ技術など既存の成熟したプロセスを継続的に開発することで、製品ポートフォリオの拡充に努めるとしました。
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in Posted by log1p_kr
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