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アメリカの制裁が続きHuaweiの純利益は前年比で最大40%減少か

by Web Summit

2022年10月27日、Huaweiが2022年第1四半期から第3四半期にかけての業績を発表しました。この期間中の収益は4458億元(約9兆円)で、利益率は6.1%であることがHuaweiから明らかにされましたが、一部からは純利益が40%減少したのではないかとも指摘されています。

Huawei Announces Business Results for the First Three Quarters of 2022 - Huawei
https://www.huawei.com/en/news/2022/10/2022-three-quarters-results

Huawei Profit Falls in Year Without Phone Cash Cow - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-10-27/huawei-posts-sharp-profit-fall-in-year-without-phone-cash-cow

Left to its own devices: Huawei says its decline 'slowing' • The Register
https://www.theregister.com/2022/10/27/huawei_q3_2022/

Huaweiにとって大きな市場の1つであるアメリカはかねてからHuaweiに強い制裁を加えており、アメリカ政府は法律を制定して国内のHuawei端末を排除する姿勢を見せています。こうした制裁により、2019年第1四半期にはスマートフォンの出荷台数ランキングでAppleをしのぐ2位に付けるなど、一時は首位のSamsungにも迫る勢いだったHuaweiのスマートフォン事業は伸び悩みました。

Huaweiは財務情報の詳細を明らかにしていませんが、Bloombergの計算によるとHuaweiの2022年1月から9月までの純利益は272億元(約5500億円)であり、前年同期の465億元(約9400億円)から約40%減少しているとのこと。Bloombergは「Huaweiは金のなる木であるスマートフォン事業を復活させることができず、研究開発に多額の費用を投じたため、純利益が減少しました」と伝えました。なお、The Registerによると、Huaweiは2021年の研究開発費用として1420億元(約2兆8800億円)を費やしたとのことです。


ドナルド・トランプ政権の時に始まった一連の制裁は、Huaweiのサプライチェーンに大きな打撃を与えています。この影響で、Huaweiはフラッグシップモデルの「Huawei P50」シリーズのデザイン変更を余儀なくされ、5G接続なしで販売せざるを得なかったとも伝えられています。草案の段階ではあるものの、アメリカは国内でのHuawei製通信端末の新規販売を禁止しようとしているとも伝えられており、Huaweiの事業が深刻なダメージを受ける可能性があります。

Huaweiの輪番CEOを務めるEric Xu氏は業績発表に際し「全体的な業績は予想通りでした。デバイス事業の落ち込みは引き続き鈍化傾向にあり、ICTインフラ事業は着実な成長を維持しました。今後も、一流の人材を投入し、研究開発に投資することで、製品の競争力を新たなレベルへと高めていきます」と述べました。

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in Posted by log1p_kr

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