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武将の能力や作戦カードを活用して相手の大将を奪い合うジーピーのボードゲーム「キングダム 盤上大戦」プレイレビュー


原泰久氏のマンガ「キングダム」をモチーフにしたボードゲーム「キングダム 盤上大戦」が2022年9月2日(金)から販売されています。「武将カード」や「作戦カード」などをうまく使って戦う戦略性が高いゲームとのことなので、実際に遊んでみました。

キングダム 盤上大戦
http://www.gp-inc.jp/boardgame_kingdom.html

キングダム 盤上大戦のパッケージはこんな感じ。


プレイ人数は2人、対象年齢は8歳以上、プレイ時間は10~30分を想定。


箱の中には、説明書や各種駒、武将カード、作戦カード、大将枠・副将枠、各種タイル、ゲームボード、ついたてが入っていました。


駒は千人将駒が各色2個、副将駒と大将駒が各色1個。


また、高台駒が各色1個、兵駒が各色12個ずつ含まれます。


武将カードがこんな感じ。これは大将駒または副将駒のみに効果を及ぼすカードで、「移動回数+1」などそれぞれ異なる能力が記載されています。「」や「羌瘣」「王騎」など、「キングダム」に登場するキャラクターたちが使用されています。


作戦カードは、「鼓舞」「弓矢」「奇襲」「連撃」など。これはゲーム中に発動できるスキルが記載されたカードであり、戦局を一変させる強力な効果を持っています。これらのカードをうまく使って戦いを有利に進めていきます。


大将枠や副将枠、岩場タイルなどを丁寧に取り外します。


ついたてには「キングダム 盤上大戦」の大きなロゴ。


さらに、6×4のマス目のゲームボードが2枚入っていました。遊び方に合わせて、ゲームボードを1枚使うか2枚使うかを選択します。


さっそく遊んでみます。最初はゲームボードを1枚だけ使う初心者向けルールです。初心者向けルールは、兵駒を8枚ずつ、武将駒を1個ずつ、武将枠や武将カード、本陣タイルを1枚ずつ使用します。また、作戦カードは「火計」「斥候」「脱出」「伏兵」を取り除いた8枚使用し、岩場タイルを1枚使用します。駒の並べ方は以下の通り。武将駒は左から「千人将」「大将」「副将」の順で並べます。なお、岩場タイルが置かれたマスには移動できません。


キングダム 盤上大戦の勝利条件は「先に相手の大将を倒す」こと。


または「相手の本陣を自分の駒で占領する」の2種類です。


両プレイヤーは好きな武将カードを1枚選び、大将枠にセットします。大将枠に入れたカードの効果は、対戦中常に自分の大将駒に対して働きます。


また、作戦カードはシャッフルしてから2枚ずつ引いて手札にし、自分だけに見えるようにして持ちます。


赤プレイヤーが先攻です。各プレイヤーは「自分の駒1つを移動させる」「手札の作戦カード1枚を使う」「山札から作戦カード1枚を引いて手札に加える」の3種類から1つを選択し、手番を進めます。


兵駒は前1マスだけ移動が可能です。


武将駒は全方向に1マス移動が可能です。


駒を移動する先に自分の駒がある場合、駒同士を重ねて合流させることができます。合流した駒は「隊」として扱われ、まとめて動かすことも可能です。その際合流できる兵駒は最大5個までで、武将駒は2個以上合流させることはできません。また、合流した隊の一部だけを分解して動かすこともできます。その場合の移動方向は、動かす駒の移動方向に従います。


なお、兵駒と武将駒が合流した「隊」は斜めを含めた前方向に1マス移動させることができます。


さらに、「隊」は移動後に90度または180度向きを変えることも可能です。


駒が隣接している場合、攻撃が可能です。兵駒と武将駒はそれぞれ「武力1」として扱われ、「隊」として重なっている場合、武力が増加していきます。この場合は武力4の青の隊が、武力2の隊に攻撃を行いました。


その後、両プレイヤーは与えられたダメージ分の兵駒を取り除きます。今回は青の隊だけが武力2の隊として残りました。


また、相手の駒の移動方向以外の「死角」から攻撃を行うことで、武力が一時的に向上します。真後ろからの攻撃の場合、士気が2上がり、攻撃で与えるダメージが2上昇します。また、真正面と真後ろ以外からの攻撃は士気が1上昇します。


自分の手番では、手札から作戦カードを選んで使うことができます。ただし、相手が直前のターンで使用した枚数より2枚以上多くカードを使用することはできません。相手が1枚しか使わなかった場合は、こちらは1ターンに2枚まで使用可能。相手が0枚使用の場合は1枚までとなります。


また、自分の手番では山札から作戦カードを引くことができますが、手札の上限枚数は最大4枚です。


ゲームをプレイしていると、相手が「弓矢」の作戦カードを使ってきました。「弓矢」のカードは、自軍の隊を選び、対象範囲にある相手の兵駒を取り除くことができるカードです。これにより、相手は自軍の駒を減らすことなくこちらの駒を倒してしまいました。


混乱のさなかに青プレイヤーの大将が自陣に進軍してきました。このままでは青プレイヤーによって自陣が占領されてしまいます。すぐ近くにいる自軍の駒は隊になることができない代わりに士気+2を持つ大将「龐煖」ですが、毎ターン1マスしか動けないという制限から、このターン中は敵の駒まで到達できそうにありません。


しかし、手札には「騎馬」の作戦カードがありました。騎馬は「最大2マスまで移動し、敵の駒があれば攻撃する」というカード。これを使えば龐煖を敵の駒まで届けられる上、死角からの攻撃ということも相まって相手を完全に倒すことができます。


そこで「騎馬」を使用したところ、カードの効果を無効化する「防御」のカードを使用されてしまい、攻撃が届くことはありませんでした。


数々の攻防の末、青プレイヤーは赤プレイヤーの進軍を食い止めることができず、本陣が占領されてしまいました。これにてゲームは終了。赤プレイヤーの勝利となります。


続いて、ゲームボードを2枚使った本来のルールで遊んでみます。本来のルールでは、自由に駒を配置できるので、ついたてを中心に立てて、配置の様子を相手から隠します。また、すべての駒や作戦カードを使用することもできます。なお、配置しなかった駒を「持ち駒」として自分の手番中に後から配置することも可能です。


このルールでは、大将に加えて副将にも大将カードを割り当てることで、副将にも大将カードの効果を発揮させることができます。


両プレイヤーの配置が完了し、ついたてを取ると、相手の陣形が明らかになります。駒の配置は自由なので、駒の並べ方に個人差が出ることが特徴です。なお、高台駒のの上に乗った駒は、士気が1上昇します。


ターンを進めていると、相手に「斥候」のカードを使われてしまいました。「斥候」の効果は、相手手札の作戦カードを2枚まで確認し、そのうち1枚を捨てることができるというものです。「斥候」の効果によって「連撃」のカードが捨てられてしまいました。


最終的には「信」を大将とする青プレイヤーの攻撃によって、赤プレイヤーの大将が討ち取られてしまいました。大将カードの効果をうまく活用できたことが勝負の分かれ目となりました。


キングダム 盤上大戦は自分のコマを進めつつ適宜相手に攻撃を行なう、将棋やチェスに似たゲームですが、駒の複雑な移動はありません。また、「作戦カードをいつ使うか」「最適な大将や副将の組み合わせは」などを考えつつ、陣形を構築、移動、攻撃を行う必要があります。

キングダム 盤上大戦はシンプルなゲームながら、相手心理の読み合いや適切な駒の配置などもあり、かなり戦術的。ゲームを繰り返すことで最適な駒の配置パターンや大将と副将の組み合わせを探ることもゲームの楽しみ方の一つです。


今回プレイしたキングダム 盤上大戦のAmazon.co.jpでの価格は記事作成時点で税込1420円です。

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in レビュー,   ゲーム, Posted by log1r_ut

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