SamsungがIP68等級の防水性能を持つAndroidタブレット「Galaxy Tab S9」シリーズを発表
2023年7月26日に開催したSamsungの新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」で、Android搭載タブレット「Galaxy Tab S9」シリーズが発表されました。Galaxy Tab S9は「Galaxy Tab S9」「Galaxy Tab S9+」「Galaxy Tab S9 Ultra」の3モデルが展開され、いずれもSoCにGalaxy用にカスタマイズされたQualcommのSnapdragon 8 Gen 2を搭載。さらに、Galaxy Tab S系統として初めてIP68等級の防じん・防水性能を取得しているのが特徴です。
Samsung Galaxy Tab S9 Sets the New Standard To Bring Galaxy’s Premium Experience to a Tablet – Samsung Global Newsroom
https://news.samsung.com/global/samsung-galaxy-tab-s9-sets-the-new-standard-to-bring-galaxys-premium-experience-to-a-tablet
3モデルの仕様は以下の通り。
Galaxy Tab S9 | Galaxy Tab S9+ | Galaxy Tab S9 Ultra | |
画面 | 11インチ、ダイナミックAMOLED 2X リフレッシュレート:60~120Hz | 12.4インチ、ダイナミックAMOLED 2X リフレッシュレート:60~120Hz | 14.6インチ、ダイナミックAMOLED 2X リフレッシュレート:60~120Hz |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy | ||
OS | Android 13.0 | ||
サイズ | 165.8mm×254.3mm×5.9mm | 185.4mm×285.4mm×5.7mm | 208.6mm×326.4mm×5.5mm |
重量 | 498g(Wi-Fiモデル) 500g(5Gモデル) | 581g(Wi-Fiモデル) 586g(5Gモデル) | 732g(Wi-Fiモデル) 737g(5Gモデル) |
カメラ | 背面:13メガピクセル オートフォーカス 前面:12メガピクセル 超広角 | 背面:13メガピクセル オートフォーカス+8メガピクセル 超広角 | 背面:13メガピクセル オートフォーカス+8メガピクセル 超広角 前面:12メガピクセル+12メガピクセル 超広角 |
メモリとストレージ | ・メモリ8GB+ストレージ128GB ・メモリ12GB+ストレージ256GB microSDカード最大1TB | メモリ12GB+ストレージ256GB メモリ12GB+ストレージ512GB microSDカード最大1TB | メモリ12GB+ストレージ256GB メモリ12GB+ストレージ512GB メモリ16GB+ストレージ1TB microSDカード最大1TB |
バッテリー容量 | 8400mAh | 10090mAh | 11200mAh |
無線 | 5G、LTE、Wi-Fi 6E、Wi-Fi Direct Bluetooth v5.3 | ||
生体認証 | 指紋(画面内センサー) | ||
色 | ベージュ、グラファイト |
Samsungは、「Galaxy Tab S9シリーズは、これまでよりも洗練されていますが、パンチが効いています」と述べています。Samsungによれば、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを採用したことで、Galaxy Tab S9シリーズは実況配信やゲームプレイ、映像編集など、高いスペックを要求される作業もこなせるとのこと。さらに放熱性能も高く、長く使っても優れたパフォーマンスを維持できるとアピールしています。
Galaxy Tab S9シリーズはGalaxy Tab Sとして初めて「IP68等級」の防じん・防水性能を取得したとのこと。また、Galaxy Tab S9シリーズ本体だけでなく、付属するスタイラスペンのGalaxy Sペンも同じくIP68等級と認定されています。Samsungの社長兼モバイルエクスペリエンス事業責任者であるTM Roh氏は「今のところ、Galaxy Tab S9のようなデバイスは市場に存在しません。Galaxy Tab S9はタブレットPCを破壊的に変革する存在であり、ユーザーがタブレットPCで最も好むエクスペリエンスを完全に提供できる初めての製品です」とコメントしました。
Galaxy Tab S9シリーズは7月26日から一部市場で予約注文が可能となり、8月11日から一般販売されます。価格は記事作成時点では明らかにされていません。
Galaxy Unpackedの会場現地ではすでにGalaxy Tab S9シリーズの実機が展示されているとのことで、さまざまなメディアがハンズオンレビューを公開しています。
Google関連のニュースを扱う9To5Googleは「最高のAndroidタブレットが(Galaxy Tab S9シリーズによって)更新された。Androidタブレットはある種の復活を遂げた」と述べ、Galaxy Tab S9シリーズを高く評価しています。ただし、「Galaxy Tab S9シリーズには多くの素晴らしい点がありますが、新境地を開拓しているわけではありません」と述べ、注目すべき新機能はないものの、前モデルから手堅く進化したとしています。
IT系ニュースサイトのGIZMODEは「Galaxy Tab S9シリーズは、高価格帯タブレットPCの市場を独占しているAppleのiPadと競合できる数少ないタブレット製品」と評価。さらにGalaxy Tab S9 Ultraの14.6インチディスプレイは非常に大きく、タブレットというよりはノートPCに近い感覚があったとのこと。実際にGalaxy Tab S9シリーズに用意されているキーボード付きのカバーを装着することで、Galaxy Tab S9シリーズをノートPCのように扱うこともできます。
IT系ニュースサイトのThe Vergeは、「Galaxy Tab S9シリーズは優れたパフォーマンスと高性能のディスプレイを搭載していることは間違いありませんが、前モデルよりももっと進化することを期待していました」と述べています。また、画面のアスペクト比が16:10であることについては、「横向きでは最適に動作しますが、縦向きで使用する場合はiPadやOnePlus Padよりも扱いにくい」と評価しました。
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