新幹線から見える三洋電機が建てた巨大建造物「ソーラーアーク」を解体する「三洋岐阜更地化計画」が進行中なので壊される前に記録用に撮影しまくってきた
岐阜県の安八町には三洋電機が2000年代に建設した巨大建造物「ソーラーアーク」があります。ソーラーアークは東海道新幹線沿いに建設されているため、岐阜羽島駅の前後で車窓から見た記憶がある人も多いはず。そんなソーラーアークを解体する「三洋岐阜更地化計画」が進んでいるという情報が耳に入ったので、解体されてしまう前に色んな角度から撮影して記録に残しておくことにしました。
ソーラーアークは岐阜県安八郡安八町にあります。公共交通機関で訪れる場合は岐阜羽島駅から名阪近鉄バスに乗って「南大森」で降りるのがオススメ。自家用車の場合は名神高速道路の「安八スマートインターチェンジ」を出ればすぐです。ただし、安八スマートインターチェンジはETC搭載車しか利用できないので注意。
2023年6月17日にソーラーアークを訪れました。まずはソーラーアーク付近の堤防からパシャリ。ソーラーアークの手前を新幹線が通り過ぎて行きます。
正門まで移動してきました。土曜日に訪れたためか、工事の音は聞こえてきません。
ソーラーアークの中央部分には開館当初は三洋電機の「SANYO」ロゴが掲げられ、2011年からは三洋電機を買収したパナソニックの「Panasonic」ロゴが掲げられていました。今では「Panasonic」ロゴも取り外されています。
ソーラーアーク周辺には複数の建物があったのですが、すでに解体されてソーラーアークと地上設置型の太陽光パネルだけが残っていました。
撮影中も新幹線が背後を通り過ぎていきます。
正門をよく観察すると「正門閉鎖のお知らせ」を発見。正門側からはこれ以上近寄れないので北門を目指します。
正門の付近には三洋電機が岐阜県の道路美化活動「ぎふ・ロード・プレーヤー」に参加していることを示す看板が立っていました。パナソニックではなく三洋電機として活動しているようです。
北門までの道中には民家とソーラーアークが混在する不思議な光景が広がっていました。
ソーラーアークの周囲はフェンスで囲まれています。フェンスの奥には地上設置型の太陽光パネルが大量に並んでいます。
ソーラーアークを下から仰ぎ見るとこんな感じ。中は空洞です。
黒色の太陽光パネルがビッシリ並んでいます。
北側には太陽光パネルが取り付けられていません。
ソーラーアークの北側をズームで撮影するとこんな感じ。
周囲には他の建物の残骸が置かれていました。
上部にはメンテナンス用の手すりのようなものが見えます。
ソーラーアークを支える柱はかなり太め。
テクテク歩いて北門に到着しました。
三洋電機による「ここからは入場出来ません」という掲示。年季が入っています。
北門のフェンスには「建設業の許可票」や「労災保険関係成立票」が掲げられています。
許可票を見ると、解体は鹿島建設が担っていることが分かります。
注文者はパナソニックではなく三洋電機でした。工事期間は令和4年2月28日~令和6年7月31日に設定されているので、近い内にソーラーアークも解体されてしまうのでしょう。
「建築物の解体等の作業に関するお知らせ」と題された書類を見ると、工事の名称欄に「三洋岐阜更地化計画」と記されていました。
これは建物に使われていたアスベストに関する調査結果です。
鹿島建設のロゴを発見。
ロゴの隣には「三洋岐阜更地化計画」と掲げられています。
北門の奥には更地になりつつある土地が広がっていました。
ここからはソーラーアークを多様な角度から撮影した写真たちを並べておきます。まず付近の道路から見えるソーラーアークの姿。ソーラーアークは横幅が広いので、一度に全体を見るには離れた位置に移動する必要があります。
住宅地の上空にひょっこり現れるソーラーアーク。ソーラーアークの周辺には民家が並んでいるので、巨大建造物と民家が並ぶ異様な光景が生み出されています。
住民にとっては見慣れた光景なのでしょう。
端っこだけだと、PCに搭載するグラフィックボードのようにも見えます。
水田とソーラーアーク。
別の角度から。
正門前。
太陽光を受け止めるソーラーアーク。
横から見ても大迫力です。
左に新幹線、右にソーラーアーク。
木と比べると巨大さが分かります。
「SANYO」や「Panasonic」のロゴが掲げられていた部分は白っぽく変色していました。
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