フロリダにある日本料理店でしょうゆから覚せい剤が検出されて閉店


日本では、少年が回転ずしチェーン店のしょうゆ差しをなめた問題が大きく取り沙汰されましたが、アメリカで日本風のステーキやすしを提供していたレストランでは、しょうゆ差しから次元が違うものが検出される事件が発生しました。

Florida Japanese Steak House closing after meth found in soy sauce | WKRG
https://www.wkrg.com/northwest-florida/santa-rosa-county/florida-japanese-steak-house-closing-after-meth-found-in-soy-sauce/

Nikko Japanese Steak House in Pace reopens after 7 customers tested positive for drugs | WEAR
https://weartv.com/news/local/sheriff-confirms-7-customers-at-nikko-japanese-steak-house-in-pace-tested-positive-for-drugs

Nikko Florida hibachi restaurant allegedly poisons 7 people with meth
https://www.pnj.com/story/news/crime/2023/06/15/nikko-hibachi-pace-florida-meth-what-we-know/70324581007/

No charges filed in Nikko Japanese Steak House investigation due to lack of evidence | WKRG
https://www.wkrg.com/northwest-florida/escambia-county/no-charges-filed-in-nikko-japanese-steak-house-investigation-due-to-lack-of-evidence/

2023年6月10日に、アメリカ・フロリダ州サンタローザ郡ペースにあるステーキハウスおよびスシバーのNikko - Japanese Steak Houseで食事をした客7人が体調を崩してサンタローザ医療センターに運び込まれ、その後薬物検査で陽性反応を示しました。報道によると、7人は全員同じテーブルで食事をしたとのこと。


その後の調査により、店にあったしょうゆ差しと持ち帰り用のしょうゆから覚せい剤のメタンフェタミンが検出されました。店のしょうゆに覚せい剤が混入した原因は不明ですが、調査報告書には複数の従業員が「同僚の1人がおかしな行動を見せ、捜し物があると言って部屋を出入りしていた」と証言したと記されています。しかし、保安官事務所が容疑者1人に事情聴取を行ったものの、有力な証拠や監視カメラの映像がないため刑事告発には至らず、捜査は打ち切られました。

今回の事件が発生したNikkoは、フェルナンド・チャベス氏という人物が2009年にNikko Japanese Steak House and Sushi Barとして経営を始めた店です。その後、2013年8月に経営権を引き継いだウルスラ・ピニョ氏が同じ場所でNikko of Paceという店の開店を当局に申請しています。経営者と登記上の店名はたびたび変更されましたが、店の看板は開店時から変わらず「Nikko Japanese Sushi Bar」になっているとのこと。また、店はFacebookのページで「当店はペースの家族にサービスを提供する家族経営の店です」としていました。


事件発生後、入院していた7人は全員6月14日までに退院しました。覚せい剤の出どころは依然として不明ですが、フロリダ州の保健当局は6月14日にNikkoの営業再開を承認しました。

こうして再開にこぎ着けたNikkoですが、約1カ月後の7月7日に、営業を続けるためのコストを維持できないため閉店することを発表しました。

店のオーナーはFacebookへの投稿で、店じまいをすることになった理由とその無念さを次のようにつづっています。「私たちは10年以上にわたってペースの地域の皆さんにサービスを提供してきましたが、この度Nikko Japanese Steakhouseを閉店することになりました。6月10日、私たちは多くの人と同じく、当店で食事をされた方が体調を崩されたことをニュースで知り、報道された瞬間からすべての当局や許認可機関に協力してきました。そして、サンタローザ郡保安官事務所から、当店の告発につながるものは何もないと判断され、保健局による明確な調査を経て営業を再開しました。応援にかけつけてくれた常連客の皆さんには本当に感謝していますが、残念ながら経営を維持するのには十分ではありませんでした」


Nikkoのオーナーはまた、家族経営の店を畳むことになり20人の従業員が失職したのは「ソーシャルメディアの力のせいです」として、個人宅への嫌がらせを含む誹謗中傷を受けていたことや、地元ニュースメディアのしつこい報道に苦慮していたことなどを明かした上で、「どうか私たちのプライバシーを尊重してください」と締めくくりました。

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in , Posted by log1l_ks

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