メモ

ニュースサイトGizmodo運営会社がスタッフの反対を押し切りAIでの記事生成をスタート


IT系ニュースサイトのGizmodoに、AIが生成した記事が登場しました。AI使用は親会社が押し切ったものとみられ、編集スタッフは「我々の評判や信頼を積極的に傷つけるものだ」と不満を表明しています。

Gizmodo used AI to write a Star Wars story. It was filled with errors. - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/technology/2023/07/08/gizmodo-ai-errors-star-wars/


Gizmodo’s io9 Published an AI-Generated Star Wars Article That Was Filled With Errors - Variety
https://variety.com/2023/digital/news/io9-ai-generated-star-wars-article-errors-1235662194/

Gizmodo内のカテゴリ・io9に投稿されたAI生成の記事は以下。筆者は「Gizmodo bot」で、タイトルは「スター・ウォーズの映画とTV番組の年代順リスト」となっています。

A Chronological List of Star Wars Movies & TV Shows
https://gizmodo.com/a-chronological-list-of-star-wars-movies-tv-shows-1850592566


リストの1番目が1999年公開の映画「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」なので、作品公開順ではなく作中の時系列で並べたリストに思えますが、「クローン・ウォーズ」が続三部作「フォースの覚醒」「最後のジェダイ」「スカイウォーカーの夜明け」より後ろにあるという間違いがあります。

また、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」や「マンダロリアン」が含まれているにもかかわらず、「オビ=ワン・ケノービ」や「ボバ・フェット」などには言及がありません。

この記事について、Gizmodoおよびio9のジェームズ・ウィットブルック副編集長はTwitterで、AI生成記事が掲載されることはわずか10分前に知らされたもので、io9の誰も編集・掲載に関与してないと説明し、親会社であるG/O Mediaへ送った声明を公開しました。


声明の中でウィットブルック氏は、AI生成記事が「雑に書かれたもの」で、「io9が批評家として、記者として日常的に守っている基準を否定している」と表現。


また、「読者と関係者の両方に対して失礼で、我々の権威と誠意に傷がつけられました。このAI生成記事がG/O Mediaの未来への窓として、私たちの読者や業界の仲間たちに向けられたのは恥ずべきことです。私たちのチームが実作業から離れて、記事を出すにあたり許容できない誤りがあったことを明らかにしなければならなかったこともまた恥ずべきことです」と述べました。

さらにウィットブルック氏は、あくまで個人的なコメントとして「爆笑、クソだな」と述べています。


なお、Gizmodoなどの労働者で構成されているGizmodo Media Group(GMG) Unionによると、G/O MediaはAI生成コンテンツを掲載しないように求めた手紙を無視したとのことで、「とても非倫理的で容認できない」として、Gizmodo botによる記事をクリックしないよう呼びかけています。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by logc_nt

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